沖縄戦で日本軍兵士、住民装う作戦 米で文書公開(朝日新聞)

誰が何と言ったか、に関するメモ・その2。
http://www.asahi.com/national/update/0624/005.html


 太平洋戦争末期の沖縄戦で日本軍が、住民を装ったり、現地の若者を案内役にしたりするなど、「軍民一体」の作戦を行った実態が、米国立公文書館で公開された秘密文書からわかった。文書を見つけた林博史関東学院大教授(現代史)が分析した。

 文書は、「西原地区(沖縄本島中部)における戦闘実施要領」と題された日本軍の文書の英訳。沖縄本島に上陸した米軍第96歩兵師団が45年4月17日に戦場で手に入れ、各部隊に配布するために英訳したとみられ、「秘」指定されていた。

 「実施要領」によると、日本軍が兵士に出した指示の中に「服装も話し方も現地住民のように見せかけよ。あらかじめ住民の服を借りろ。方言を流暢(りゅうちょう)に話す若い兵を1人、各部隊に割り当てよ」「攻撃の案内として現地住民を連れて行け」とある。

 また、「絶対に捕虜になるな。たとえ捕虜になってもむやみに自決するな。時を稼ぎ、機会をうかがい、かみついてでもよいから敵に打撃を与えよ」などと徹底した抵抗を求めている。

 林教授によると、沖縄戦では、壕(ごう)に隠れていた民間人が夜間になって外に出て、米軍の一斉射撃を受けた例などが報告されている。林教授は「住民を作戦に利用しながら、守るという姿勢が軍側には欠けていたことを示すものだ」としている。

(06/24 03:06)

まずこの情報を流している「林博史」教授なんですが、どうもgoogleで検索すると左翼っぽい人みたいです。
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&q=%97%D1%94%8E%8Ej
左翼だから駄目、というのとは少し違うんですが、そういう視点からによる旧日本軍に対するネガティヴな情報提供は、ややベクトルがかかってる、と思っていたほうが無難、というのがまず一つ。
次に、元テキストが「日本軍の文書の英訳」であるのが気になります。元テキスト(日本文)の確認と、それの翻訳が正確であるのか、また林博史氏の「引用」が適切であるのか(英文を恣意的に引用したものでないのか)を見てみないと何とも言えない部分がありますです。
↓ちなみに林博史氏の元テキストは、以下のところで読めます。
http://plaza18.mbn.or.jp/~modernH/paper46.htm
いい時代になったものです。
確認してみたら、朝日新聞の記事では「奇襲攻撃の際の注意」の「奇襲攻撃」という言葉が欠けているのと、「住民の服を借りてあらかじめ確保せよ(略)」という元テキストが「あらかじめ住民の服を借りろ」になってました。あとこの「(略)」の部分にどんな文章が入っていたのか、猛烈に気になるんですが。