朝日新聞の投稿欄(「声」)より

2003年6月26日の奴。


アメリカへの受忍いつまで』(フリーライター 猪俣良樹 藤沢市 67歳)
 朝から、ひっきりなしに頭上で米軍機の爆音がとどろく。話し声も聞こえない。横須賀基地に停泊中の空母キティホークから飛び立つのだろう。
 イラク攻撃が始まる少し前、爆音は見事にピタリとやんだ。バグダッドが陥落してしばらくたったら、また見事に再開だ。こんな爆音に1年中悩まされている基地周辺の人たちの不快を改めて痛感する。
 日本は安保条約によって、沖縄をはじめ全国でアメリカに基地を提供している。最近も沖縄で米兵による婦女暴行事件が起きた。様々な受忍を強いられている人たちがいるというこの現実。なぜ、耐えなければならないのだろうか。
 有事法制が声高に叫ばれ、国会で圧倒的多数の賛成で成立したが、そもそも平和を維持するためには「最小限の備え」というのが建前ではなかったのか。だとするならば、安保条約や基地の存在はどうなってしまうのか。基地周辺の人たちの受忍はいったい何なのか。有事法制が成立した日、私は自宅前にある「イラク攻撃反対」の手製のポスターを新たに黒いビニールテープで囲った。
停泊中の空母から飛行機は飛び立てません(この文中の「米軍機」が「飛行機」の意味だとしたら)。まぁ正確には、飛び立てないことはないらしいんですが、よほどのことがない限り(基地が攻撃を受けたとか)飛び立たないとか。イラク戦の時の映像などをご覧になっても、よいしょ、ってな感じで離陸してたと思います。第二次大戦中の空母の場合は、全速力で風上に向かって航海して、それでようやく離陸できたぐらいなんで。カタパルトの技術的な進化はあるみたいですが。
なんでこの人が「横須賀基地に停泊中の空母キティホークから飛び立つのだろう」と思ったかは不明ですが、米軍がどういう活動をしているか、なんてのは、ちょっと調べれば分かることでしょうに、なぜそれが出来ないですか。「批判対象が何をしているか」についての事実確認をおこたったままで、なぜあまり頭のよくない人にしか通じないようなイメージ操作をおこなおうとするんでしょうか。また、朝日新聞の投書欄担当者は、なぜそのような投書を掲載するんでしょうか(反戦の人って頭が悪いんじゃなかろうか、というイメージ操作をするため、としか俺には思えないです)。
↓まず、キティホークは「第5空母航空団、陸軍第101空挺師団」を搭載して、2003年1月23日に出港したことが、以下のサイトで分かります。
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/umi/kittyhawk/kitty0302b.html
横田基地厚木基地については、たとえば以下のサイトで分かります。(公式サイトもあるみたいですが、英文)
http://www.all-tama.co.jp/area/yokota/
http://www.city.yamato.kanagawa.jp/kichi/kiti-0.htm
↓ちゃんと、以下のサイトではこのように言ってるし
http://www.city.yamato.kanagawa.jp/kichi/kiti-2.htm

厚木基地に飛来するジェット機の大部分を占める米空母艦載機は、入港前に洋上から大挙して厚木基地に飛来し、出港後洋上の空母へ帰艦します。入港中は、厚木基地を拠点として外洋や県外への訓練飛行のための離発着が発生することから、この騒音により基地周辺住民の生活環境は極度に悪化します。反対に出港中は、比較的穏やかな日が続きます。