劣化ウランについて

こんなサイトを見てみる
劣化ウランに関する情報
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-j20030401d1.html


 おそらく、劣化ウランとがんとの間に関係がないことを示す最も印象的な例は、劣化ウラン弾を被弾した装甲車に乗っていて、劣化ウラン弾の破片に当たった湾岸戦争の復員兵20人に関する研究結果であろう。体内に残っている破片が長さ20㎜を超える者もいる。これらの復員兵の尿のウラン濃度は高かった。しかしながら、実際に劣化ウランを体内に持ったまま生活しているにもかかわらず、白血病、骨肉腫、肺がん、腎臓病を発病した者は1人もいなかった。さらに、彼らの子供たちについて出生異常は一件も報告されていない。1999年に行われた研究では、「これらの人々のうち誰一人として、現時点で、ウランにさらされたことと関連する臨床上の悪影響を示す証拠は皆無」であると結論づけている。

 劣化ウランイラクの新生児がんの原因だという非難は、事実無根である。実際に、イラクによる、発ガン性物質を使った化学兵器の使用こそが、劣化ウランのせいだとされるがんや出生異常の原因である可能性が最も大きい。

↓その一方ではこんなサイトの記述も
http://www.jca.apc.org/DUCJ/DU-kekoku.html

日本人のジャーナリスト豊田直己氏が、2003年4月10日から1週間程の取材中、ガイガーカウンター(Geiger-Muller counter )による計測を試みた。バグダッド市内およびバグダッド南郊の街の何カ所かで、測定値3マイクロシーベルト/時(mSv/h)から10マイクロシーベルト/時が計測された。バックグランドが0.1マイクロシーベルト/時であるとして、通常の30倍から100倍にあたる。これは、藤田祐幸慶応大学物理学教室助教授が、コソボボスニアで測定した線量とほぼ同じレベルである。また100倍(10マイクロシーベルト)というのは、通常の環境では許容されるものではなく、この水準は原子力発電所(nucler power plant)の放射線管理区域(radiation controlled area)に匹敵する。

計測されたのは、米軍A-10攻撃機(U.S.Air Force A-10 attacker )による攻撃を受けたバグダッド市内にある官庁の建物内と、炎上したあとの、ある路上に放置されたままのイラク軍戦車だった車は、米軍ヘリコプターアパッチ(AH-64D Apache - Attack Helicopter)による攻撃を受けたものから最も高い数値が出た。米軍戦車による攻撃を受けたものからは、計測されていない。

↓この調査をおこなった豊田直巳さんは、こんなサイトを開いている人
http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/
しかし、どのような形で調査をおこなったのかは、サイト内では不明でした。
これも興味深いので、時間があったら調べてみます(あんまり真面目に予告はしないです)。
ただ、「藤田祐幸慶応大学物理学教室助教授が、コソボボスニアで測定した線量」については、以下のような記述もあるみたいですが。
コソボ/ウラン弾(藤田祐幸
http://www1.jca.apc.org/aml/9909/14068.html

 劣化ウラン弾が多量に打ち込まれたと言われているコソボ自治州放射能測定を行いました。測定地点は州都プリシュチナ市内、周辺の農村地帯、激しい爆撃が繰り返された空港周辺、および、破壊された戦車の周辺および内部でした。
 我々は6台の破壊された戦車を見ましたが、地雷に対する安全が確保されていないため、4台の戦車のみ測定しました。
 放射線量(ガンマ線)はどこもバックグランドのレベルで,異常は検知されませんでした。少なくとも村に戻った難民の子供たちに当面の被曝の恐れがないことを確認できたことは幸いなことでした。
コソボボスニアで測定した線量」については、この部分でしょうか。

 上記ヴィンチェの研究所に、ユーゴ軍がコソボ自治州の境界付近のBujanovac で採取したという二発の不発の劣化ウラン弾が保管されていました。弾丸の中心を貫く劣化ウランは直系16ミリ、長さ96ミリ、重さ292 グラムの金属ウランで、サーベイメーターを近づけたところ5マイクロシーベルト程度のガンマ線を出していました。ベータ線はもっと強いということです。なお、通常値は0.07マイクロシーベルト程度ですので、百倍弱というところでしょうか。
劣化ウラン放射線量に関してはこのようなサイトも
http://members.jcom.home.ne.jp/3720652101/uranium.htm

劣化ウラン弾放射性物質ではない
●仮に放射線を出すと仮定してもどれほどの量で発病するか不明である、数万発か?
●そこにRIが存在するだけではなんの危険もない、もちろん金属ウランにほとんど害はない
●ウランに熱エネルギーが加わり気化した状態が危険とされるが、どういう状態を示すのが不明である
そこからこのようなサイトへ
↓米軍鳥島射爆撃場における劣化ウラン含有弾誤使用問題に係る環境調査について
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/06/06.html

劣化ウランの毒性は、身の回りの海水や土砂中に存在するウランと同じ又は小さいです。
劣化ウランの毒性は、重金属としての毒性と放射線による影響に分けられます。このうち、重金属としての毒性については自然環境中にもともと存在するウラン(いわゆる自然のウラン)の毒性と全く同じです。また、外部被ばくによる放射線量の寄与については、劣化ウランガンマ線を放出し線量に大きく寄与する娘核種を含まないため、自然のウランに比べて100分の1程度と小さいものです
劣化ウラン弾が「ガンマ線」を出すものかどうか、また、豊田直巳氏はどのようなガイガー・カウンターで、ちゃんと「ガンマ線」について測定したのか、についてますます知りたくなりました。