「中国人みんなこそ泥」 松沢神奈川県知事が応援演説で(朝日新聞)

http://www.asahi.com/national/update/1103/001.html


 神奈川県の松沢成文知事は2日夕、川崎市高津区での総選挙の応援演説で、治安悪化の問題をめぐり「中国なんかから就学ビザを使って(日本に)入ってくるけど、みんなこそ泥」という内容の発言をした。演説後、記者団に「入国管理の改革が必要だという意味で言った。全員がこそ泥だということではない」と釈明した。

 松沢知事は同夜、朝日新聞の取材に対し「中国人をはじめ外国人の犯罪が多くなっているのは事実。多くなっていることを『みんな』と言った。私は中国からの観光客誘致にも力を入れている。全員という意味でとられるのなら訂正したい」と話した。

さっそく俺がhttp://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20031101#p3で述べたようなことがおこなわれている様子。
松沢成文知事がおこなった応援演説は、民主党樋高剛氏の応援演説です。
↓《走る 2003総選挙》「無党派」知事、民主を応援 9区
http://www2.asahi.com/senkyo2003/localnews/kanagawa/TKY200310260131.html

 松沢成文知事は25日、28日公示の総選挙に9区(川崎市麻生区多摩区)で民主党から立候補する笠浩史氏の応援演説をした。知事は今春の知事選で政党推薦を受けずに「無党派」を掲げており、これを理由に自民、公明各党はこれまで知事が古巣・民主の応援に行かないよう求めてきた。県議会で自民や公明との対立が続くなか、知事はどの程度、総選挙にかかわるのかが注目される。

 25日午後5時半、川崎市麻生区の新百合ケ丘駅前。知事は笠氏の横で「松沢の改革の志を継ぐのは笠君。日本を変えるためには政権交代しかない」と訴えた。総選挙の応援で街頭でマイクを握ったのは初めて。麻生、多摩両区は知事の衆院議員時代の地盤。やはり地盤だった高津区が含まれる18区でも、民主党樋高剛氏を支援する意向を表明している。

 知事はこれまで「後継者は当選させなければならないし、これまでのつきあいとか、政策や人物をみて(応援に)行く」とし、「行政の長なので控えめにする」と述べてきた。18日には3区で立候補する民主・加藤尚彦氏のパーティーであいさつ。記者団には「知事選を一緒に戦ってくれた恩返し」と説明した。

 連立与党側がとくに警戒するのは、連立のシンボル的な存在として、公明の上田勇氏が自民の推薦を受けて立候補する6区への対応だ。この区には、知事に近いとされる県議の勝又恒一郎氏が無所属で、池田元久氏が民主から、それぞれ立候補する。勝又氏陣営の関係者によると、知事が27日に勝又氏の応援に入ることが25日に決まったという。

 一方、昨年の横浜市長選で各党「相乗り」支援の現職を破り、「無党派」の代表格とされる中田宏市長も応援には慎重な姿勢。ただ、衆院議員時代の地盤がある8区に立候補する民主の岩國哲人氏の集会には17日と22日に出席。また、市長選で選対本部長として支援を受けた1区の民主・佐藤謙一郎氏の事務所開きにも応援メッセージを寄せている。

暴言を吐いた人が、特定政党に所属していることがあきらかでない場合には、どの政党の候補を応援した演説なのか、新聞は報道しなくてもいい、みたいな決まり事があるのかな、と思いました。朝日新聞だけ紹介すると不公平なので、読売新聞も紹介しておきます。こちらの場合も同じでした。
↓神奈川県知事、中国人就学生らを「みんなコソ泥」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031102i513.htm

 神奈川県の松沢成文知事は2日、川崎市高津区のJR武蔵溝ノ口駅前で衆院選候補者の応援演説をした際、治安問題に関連して中国などからの就学生らについて触れ、「みんなコソ泥だ」と述べた。聴衆の中に不快感を示した市民がおり、知事はあわてて「全部が全部そうではないが」と付け足した。

 知事は演説の中で、県政の課題として、悪化する治安問題を上げ、外国人をまずその原因とし、ほかに暴力団や青少年による犯罪が増加していることに県民の不安が高まっていることなどを指摘した。

 松沢知事は、治安対策を自らの政策綱領(マニフェスト)の1つとして掲げ、先月24日付けで、前県警総務部長を治安・防災問題などを担当する副知事として起用した。

「知事はあわてて「全部が全部そうではないが」と付け足した」という部分が、朝日新聞の記事と異なっているのが面白いです。
今までいろいろ読み比べてみると、どうも読売新聞の報道のほうが朝日新聞より、若干細かく事件を伝えているような気がします。