自衛隊はどういう武器をイラクに持っていくか

これは「しんぶん赤旗」にずいぶん前に掲載されていたみたいです。
↓重装備でイラク派兵 対戦車砲、装甲車など検討(しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-06-28/01_02.html


 国会審議中のイラク特措法で派遣する陸上自衛隊の基本装備として検討されている内容が二十七日までに判明しました。防衛庁関係者が本紙に明らかにしたもの。防衛庁は現場の状況に合わせて最終的に武器の種類を選定するとしていますが、対戦車誘導弾、装甲車、重機関銃などかつてない重装備となっています。

 政府は戦闘地域には派遣しないとしていますが、装備内容は戦闘への対応を前提にしています。

 イラクへの派遣は、陸、海、空の三自衛隊を合わせて約一千人規模。米英軍の後方支援を行う陸自関係は、四百人規模の大隊級にし、特別編成チームで構成するとしています。

 イラクに持ち込む装備は、装甲車両として(1)九六式装輪装甲車(兵員十人搭乗)(2)八二式指揮通信車(3)八七式偵察警戒車の三種類。これらは、武器が一般住民にまで行き渡っているイラクの実情に対処するためとしています。装甲車両は、整備の容易なゴムタイヤの装輪式になる見込み。指揮通信車の派遣はザイールのPKO以来のことです。車両は指揮車が一、二両、偵察警戒車三両、装甲車五両程度を検討しています。

 対戦車砲は(1)84ミリ無反動砲(2)八七式対戦車誘導弾及び発射装置(中MAT)の二種類。対戦車戦は想定していませんが、住居地域でも敵を制圧できるよう誘導弾発射の中MATを持ちこみたい意向です。

 支援機関銃としては(1)12・7ミリM2重機関銃(2)5・56ミリ分隊支援機関銃MINIMIの二種類。重機関銃は軽装甲車両に有効で、支援機関銃は歩兵の作戦に同伴させるとしています。

 このほか、拳銃、小銃を携行。輸送トラック、ジープ等を持ちこむ方針です。

2003年12月7日に紹介した、朝日新聞読者の医師のかたも、「しんぶん赤旗」を併読していたら「対戦車弾といえば劣化ウラン弾も含まれるのではないかと懸念する」といった、しなくてもいい懸念は避けられたかもしれません。
ネット上の記事には、「検討されている自衛隊の傾向武器」というリストが、jpg形式で掲載されています(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-06-28/buki.jpg)ので、さらにくわしく知ることが可能でしょう。