劣化ウラン弾に関するメールでのツッコミ(追記)

さっそくいただきましたので、メルアドその他を伏せた形でご紹介させていただきます。


軍事評論家の○○○○と申します。
いつもはてなダイアリーを愛読しておりますが、1月7日付けの記事に
誤りがありましたので、とりあえずトッコンでみます。

>(劣化ウランそのものは、砲弾の場合でも先のほうに少しだけ、堅いものを貫通す
ることを目的としてつけられているだけみたいです)、
劣化ウラン(DU)を使った戦車砲弾と言えば代表的なのはM829A1ですが、
http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/m829a1.htm
The M829A1 is a depleted-uranium long-rod kinetic energy penetrator round
capable of defeating heavily armored vehicles.
とありますように、羽の付いた棒状の貫徹体(penetrator)全体がDU製で、
決して先のほうに少しだけ付いているものではありません。
貫徹体の形状は
http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/120.htm
の下の写真がいちばん分かりやすいでしょう。
戦車砲弾ではなく、航空機搭載機関砲弾では口径30mmのPGU-14/Bがあり
ますが、
http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/pgu-14.htm
こちらも貫徹体全体がDU製です。
M829A1にしてもPGU-14にしても、貫徹体の直径が砲の口径よりも小さい
減口径弾となっていますので、
それが先端にだけDUが使用されているという誤解の元になったのかもしれません。

とりあえず事実の指摘のみで失礼。

さっそくご指摘、どうもありがとうございます。確かにこの写真(画像)を見ると形状がよく分かります。なんか使用後の写真では、残っているウラン弾が先端部分のものが多いようでしたのでそう書いちゃったんですが、もう少し調べればよかったですね。
しかし、ざっと見た限りでは、戦車とか装甲の厚いものを攻撃する砲弾・機関砲弾以外には劣化ウラン弾は使われているというデータを見つけることができなかったので、左寄りのかたが言っている「誘導爆弾」「巡航ミサイル」「貫通爆弾」にも使われているという疑惑がある、という、疑惑の根拠をご存じのかたは、情報提供をお待ちしています。対艦ミサイルだったら劣化ウラン弾使う可能性はあるのかな。