北の島と南の島

lovelovedog2004-03-24

女子高生に囲まれてうれしそうな小泉総理の写真。オリジナルはこちら。
北方領土高校生弁論大会受賞者の総理表敬(首相官邸ホームページ(http://www.kantei.go.jp/)から)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/03/15hoppo.html


 平成16年3月15日、小泉総理は、第18回北方領土高校生弁論大会で優秀な成績を収めた高校生の表敬を受けました。この弁論大会は北海道内の高校生が参加して行われたもので、今回の受賞者は、最優秀賞(外務大臣賞)が旭川藤女子高校2年の高橋夢子さん、優秀賞(北海道知事賞)が北海道有朋高校3年の金子智美さん、釧路緑ヶ岡高校3年の黒滝千織さんの2人です。
 小泉総理は3人と懇談し、「演説は7分くらいですか。結構練習したんでしょ。この経験が後々生きるから、頑張ってください。」と、受賞をたたえました。
↓「北方領土高校生弁論大会」を主催した、「北方領土復帰期成同盟」の公式サイトはこちら
http://www.hokuhoku.ne.jp/hoppou-d/
この弁論大会は、北海道の高校生のみが参加可能で、弁論の内容そのものはどうも公開されていないようです。
そういえば、請願書を小泉首相に出した高校生・今村歩さんという人もいたなぁ、と少し思い出しました。今村さんの場合は首相には会えなかったみたいですが。
優秀賞(北海道知事賞)を受賞した旭川藤女子高校2年の高橋夢子さんは、短歌なども書かれているようです。
↓第10回梅花・山川登美子賞 第一次予選通過作品(掲載は受付順)
http://www.baika.ac.jp/~ja/yamakawa/10pass.htm

君の言葉我の心に風起こす青き空飛ぶ回るプロペラ 高橋夢子
桜色した便箋は吾の心乗せて一万キロを旅する 高橋夢子
「プロペラ」は輸送機で、「一万キロ」はイラクで、ひょっとしたら彼女にはイラクに行った自衛隊員の恋人でもいるのかな、と思いましたが、そのようなことはないみたいです(第10回梅花・山川登美子賞の締め切りは、2003年の秋で、自衛隊イラク派遣よりだいぶ前)。しかしなかなかすがすがしい句ですね。
↓第10回梅花・山川登美子賞の入選作はこちらで読めます
http://www.baika.ac.jp/~ja/yamakawa/10result.htm

里芋の茎たくましく育ちをり秋雨静かに黒土に浸む(埼玉県立伊奈学園総合高・三年 川村静香)
七夕に朝露すくい墨をする恋の香りの文をしたたむ(神奈川・カリタス女子高・二年 篠崎さやか)
殺伐としてて必死で、生きるのが悲しくなるような短歌は、こちらを見るとあるみたいです。
↓朝日歌壇鑑賞会
http://f3.aaacafe.ne.jp/~asapy/

敵弾に肉裂けし戦友の呻き声いまにまざまざイラク派兵に(茨城県 藤田基規)
軍装し日本を出でたつ若者にまさに昭和は遠くなりけり(鎌倉市 田中博 島田修二選)
てやんでぇ、何言ってやんでぇ、べらぼうめ(←それは啖呵。おまけに五七五になりそこない)
もう少し心に余裕のある短歌が詠みたくなってきます。
それはともかく、俺が知りたかったのは南の島に関する福田官房長官の公式発言でした。
官房長官記者発表(速報)
http://www.kantei.go.jp/new/press.html

平成16年3月24日(水)午前


○ 外国人による尖閣諸島への不法上陸について

 一件報告です。
 本日午前6時40分頃、尖閣諸島の西方領海内に、警備中の海上保安庁巡視船が、中国船らしき船舶を発見し、7時20分頃、巡視船の制止にもかかわらず、この船舶から活動家7名が手漕ぎボートで同諸島の魚釣島に上陸しました。現在、違法状態を早急に是正すべく、海上保安庁、警察、入国管理局が一体となって、上陸した者を退去されるべく活動を開始しております。
 従来から申し上げておりますが、尖閣諸島が我が国固有の領土であることは、歴史的にも国際法上も疑いのないところでありまして、外国人が不法に尖閣諸島に上陸したことは、大変遺憾であります。従いまして、竹内外務次官から在京中国大使に厳重に抗議をする予定であります。抗議は、今ごろ行っているものと思います。在京中国大使に外務省に来ていただくということになると思います。
−−−以 上−−−

その前に、人民日報はこのように報道している、と朝日新聞は記事にしています。
↓外交部「日本の圧力に断固反対」 釣魚島問題(朝日新聞
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200402110165.html

 外交部の章啓月報道官は10日の記者会見で、釣魚島(日本名:尖閣諸島)の問題について記者の質問に答えた。

 ――日本の外務省はこのほど、釣魚島が武力攻撃を受けた場合、日米安保条約に基づいて米国は防衛義務を履行すると述べた。この発言に対する中国の見解はどのようなものか。

 釣魚島と周辺の島々は古来、中国固有の領土である。我々は(このような発言に)断固として反対する。また釣魚島の問題について、他国を利用して中国に圧力をかけるような日本側の言論や行動を受け入れることはできない。 (02/11)

中国の主張に歴史的な根拠はあるのか、興味を持ちました。