いったいどういう尿検査をしているのか不思議なUMRC

劣化ウラン弾で米兵汚染、昨年サマワに駐留の4人(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040410i304.htm


 【ニューヨーク=河野博子】イラクサマワで米憲兵隊員としての任務についていたニューヨーク州兵が9日、当地で記者会見し、尿検査で劣化ウランによる放射能汚染がわかり、劣化ウラン弾の健康影響が裏付けられたとして、今後米政府に対し、同地で任務についた兵士全員の尿検査や健康対策などを求めていくことを明らかにした。

 オーギュシティン・マトス軍曹(37)らニューヨーク地区の警官や刑務官ら7人は、予備役の州兵としてイラクに派兵され、昨年4月から8月まで憲兵隊442中隊員としてサマワに駐留。負傷するなどして帰国し、首都ワシントンの陸軍病院に入院した。

 昨年秋から頭痛、吐き気、血尿、聴力や視力の部分的喪失などの症状を訴え、劣化ウラン弾との関連を調べるよう陸軍病院に求めたが聞き入れられず、このほどカナダ・トロントの専門医療機関による検査を受けた。尿中の放射性同位体の比率を調べる検査の結果、7人のうち4人の数値が、高濃度の劣化ウラン汚染を示したという。

 劣化ウラン弾は、核廃棄物の劣化ウランを弾頭に使った爆弾で、がんや白血病などの同弾が原因とみられる深刻な健康被害が指摘されている。日本では、自衛隊イラク派遣で問題となり、政府は放射能測定器の携行などを約束した。

(2004/4/10/12:32 読売新聞 無断転載禁止)

「カナダ・トロントの専門医療機関」というと、俺はアサフ・ドラコヴィッチ博士のUMRC(Uranium Medical Research Centre)しか知らないんですが、他にあるんでしょうか(特に、尿検査で高濃度の劣化ウラン汚染を示してくれる医療機関)。
UMRCの公式サイトはこちら
http://www.umrc.net/
そこ見たら、ちゃんとその件に関するレポートがありました。
↓Poisoned? Shocking report reveals local troops may be victims of america's high-tech weapons(New York Daily News)
http://www.nydailynews.com/front/story/180333p-156685c.html
しかし、UMRCのサイトを見るたびに気になるのは、どういう風な科学的調査をして、どのように有意の「尿検査の結果」が出たのか、サイトをいくら見ても不明なことです。
俺より英語のテキストにくわしいかたにもお伺いしたいのですが、どのような検査によって、どの程度の量の「高濃度の劣化ウラン汚染」が検出されたのか、それが通常値の何倍であるか、あちらのサイトを見てわかったかたがおりますでしょうか。過去のデータに関しても、同じような疑問があるので、もし可能でしたらよろしくお願いします。
現段階では、俺にとってはドラコヴィッチ博士の所業は「癌に効く奇蹟の水」みたいなのを販売している民間治療師と同程度の信頼度(あるいは、同程度の嘘つき度)ぐらいしか見えてこないのです。