イラクでまた拉致された人

今度もフリー・ジャーナリストとプロ市民みたいです。
↓邦人記者2人、バグダッド近郊で拉致の情報(朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/0415/003.html


 バグダッド西方で取材していた日本人のフリージャーナリストら2人が武装グループに拉致されたとの連絡が14日夜、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA・東京都杉並区、広河隆一代表)に入った。2人に同行していたイラク人通訳が、日本のJVJA会員に電子メールで通報した。2人は、米軍ヘリが13日に撃墜されたファルージャ郊外の現場へ、現地時間の14日午後、運転手付きの車で向かったという。JVJAが詳しい情報の収集を進めている。

 外務省は15日午前10時半現在、「電子メール以外の情報はない。イラク人通訳とも連絡がとれていない」としている。

 JVJAによると、このうち1人はメールのローマ字表記などから埼玉県入間市安田純平さん(30)とみられる。もう1人は「ワタナベ」さんと書かれていた。安田さんは、バグダッド市内の同じアパートの部屋で、栃木県足利市出身の人権活動家で、元自衛官渡辺修孝のぶたか)さん(37)と同居しており、2人が一緒にいた可能性が高いとみられる。

 通訳からの連絡では、犯人グループは4台の車に乗っており、通訳と運転手はその場で解放されたという。通訳はメールで「(自分も)殺されかけた」と通報してきた。

 安田さんは、信濃毎日新聞を昨年1月に退社し、フリーの立場でイラク戦争を取材していた。今回は3月にイラク入りし、米軍とイスラムシーア派民兵との衝突現場などを取材。昨年4月から、現地の状況や、人質となっている高遠菜穂子さん(34)を気遣うバグダッドストリートチルドレンの様子などを東京新聞に寄稿していた。

 同社によると、最新の記事は15日朝刊早版に掲載されたバグダッド発のルポで、米軍と武装勢力の戦闘が続くファルージャから脱出してきたイラク人にインタビューしている。この原稿は日本時間の14日昼前、写真は午後3時ごろに現地からメールで届いた。15日未明に安田さんの携帯電話に連絡したが、電源が切れてかからない状態だったという。

 渡辺さんは陸上自衛隊の元自衛官。作家の瀬戸内寂聴さんらが発起人となり、自衛隊の海外派遣などに反対する元自衛官らの組織「米兵・自衛官人権ホットライン」に参加し、今年2月末から半年間の予定で「在イラク自衛隊監視員」として派遣された。現地の状況を報告するリポートをインターネットで公開、13日のリポート以降、連絡が取れていないという。

 イラクには、自衛隊を除き、約70人の日本人が滞在しているとみられる。ごく一部のNGO(非政府組織)関係者を除き、大半がジャーナリストとみられる。 (04/15 10:35)

渡辺修孝さんが所属している「米兵・自衛官人権ホットライン」のサイトはこちら
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/
↓渡辺さんによるイラク現地報告のテキストはこちら
http://www.jca.apc.org/gi-heisi/page019.html
なかなか臨場感あふれるレポートです(渡辺さんの愛称は「ワッタン」らしいです)。
劣化ウラン弾で攻撃を受けた場所の話もあります。こんな感じ。

私は、だいぶむかしに環境植物の観察を少し学んだことがあったので、そ
のへんの興味から近くの雑草をよく見たらやっぱり案の定でした。植物の生態に
異常が見られました。写真で正常な雑草と異常なものとを送ります。ご覧いただけ
れば解るとお思いますが、異常な雑草は、茎がまっすぐにならないで、横にグニャ
ッと波型にのびています。DUに限らず、化学薬品の汚染でもそうですが環境の異
常は近くの微生物や藻類、雑草などから最初に影響をもたらします。これは明らか
に土壌が汚染されている証拠です。
放射能の影響」と言っていないところに、渡辺さんのいい感じな姿勢が感じられました。しかし、土壌汚染がされるほど大量の劣化ウラン弾が使われたかどうかは不明です。
劣化ウラン弾で破壊された高射砲のある写真(と、掲載者がコメントしている画像)を、今日の日記に添付してみました(渡辺修孝さんのレポート・ページから)。オリジナルはこちらです→http://www.jca.apc.org/gi-heisi/img039.jpg