また白血病に関する興味深いテキストを見つけました

以下のメーリング・リストから(一般の人は参加できないみたいです)。
環境学会会員用ML
http://sl.sakura.ne.jp/archives/jaes/
こんなやりとりなど。
↓[jaes:0613] Re: Uの化学毒性に関する 文献。
http://sl.sakura.ne.jp/archives/jaes/?613


林智様
イラクでの劣化ウラン弾による被害者の症状はどのようなものなのですか。資料があったら教えて下さい。
私が話しとして聞いた被害は肺ガン、白血病など明らかに放射線による発ガンと判断される症状があります。これは化学的な影響では説明できないと思います。
白血病はウランなどの元素が骨髄に沈着し易い事による発ガン、肺ガンは微粒子を吸い込んだために肺に沈着して起こった癌と判断できます。
これらのことがあっても放射線による発ガンを胡散臭いものとして否定し化学毒性を優先させる事ができるのでしょうか。専門家としての意見をお聞かせ下さい。
(後略)
それに対するレス(リプライ)。
↓[jaes:0614] Re: [jaes:0613] Re: Uの化学毒性 に関する文献。(林返信)。
http://sl.sakura.ne.jp/archives/jaes/?614

> 私が話しとして聞いた被害は肺ガン、白血病など明らかに放射線による発ガンと判断される症状があります。これは化学的な影響では説明できないと思います。


いっさいのガン(白血病を含む)を起こす遺伝子の突然変異は、放射線だけによって引き起こされるものでないことは、研究者だけではなく、すでに一般の識者の間でも常識になっていることと存じます。

> 白血病はウランなどの元素が骨髄に沈着し易い

重金属が骨髄に沈着するという話は寡聞にして聞いたことがありません

> 私が話しとして聞いた被害は肺ガン、白血病など明らかに放射線による発ガンと判断される症状があります。これは化学的な影響では説明できないと思います。
> 白血病はウランなどの元素が骨髄に沈着し易い事による発ガン、肺ガンは微粒子を吸い込んだために肺に沈着して起こった癌と判断できます。

その判断をなさるご根拠は、何なのでしょう。いやに確信的におっしゃっているように思われますが。

残念ながら、私は天谷さんが話として聞かれた症状に対する天谷さんのご判断よりも、すでに紹介しております国際放射線防護委員会の勧告に書かれている判断の方を信用いたします。この委員会はその勧告が、世界の放射線管理、放射能管理の基本になっている、信頼性も、学問的権威もある委員会です。

(太字は引用者=俺によるもの)
ええ〜!? ウランは骨髄に沈着しないんですか!?
あの〜、ここで俺を何か「劣化ウラン弾の専門家」と誤解されているかたに一言申し上げますが、俺は単に「劣化ウラン弾について興味を持って、ネット上であれこれ調べている素人(それも調べはじめたのはつい半年ほど前)」という、今井紀明くんと同じレベルの人間ですんで、「そんなことも知らないのかよ」という指摘は甘んじて受けます。
それでは、もしもっと専門のかたがいましたらお伺いしたいのですが、「白血病の原因は、ウランが骨髄に沈着するからだ」的なことを言っているサイトがもしあったとしたら、そのサイトは何か勘違いをしている、という判断でいいんでしょうか?
ちなみに、「環境学会会員用ML」のテキストは、劣化ウラン弾に関しても興味深いやりとりが他にもいくつかあるみたいです。以下のところから読んで見られることを推奨します。最初にご紹介していただきました「ウラン238」さん、どうもありがとうございます(以下のコメント参照→http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/comment?date=20040414#c
↓[jaes:0604] 劣化ウラン弾随想。
http://sl.sakura.ne.jp/archives/jaes/?604
このネタ、「劣化ワラン弾」の追加テキストとして加えようかと思ってたら、もうすでに書いてありました。何げにすごいなぁ(自画自賛)。