トランプ類税とか付録とか

昔はトランプや花札に「トランプ類税」というのがかけられていて、税金を納めた証拠に、市販のトランプには印紙がはられてました。平成元年(1989年)に消費税が導入されてその税制は廃止になりました。
で、それ以前の雑誌の付録についていた「トランプ」は、実は税金逃れのために、裏面の模様を若干微妙に変えてたりしました。要するに「トランプみたいなもの」だったわけですね。
まぁ、1980年代ぐらいまで付録をつけていた雑誌は、少女漫画の「りぼん」と「なかよし」ぐらいだったと思いますが。


雑誌の付録については2001年5月に、大幅な規制緩和がされまして、だいたいナマモノ以外なら何でもつけられるようになりました。
↓変わる雑誌マーケット(「広告月報」2002年11月号)
http://adv.asahi.com/geppo/0211/feature.html


最近、雑誌の豪華付録が話題になっていますが、これは昨年5月に日本雑誌協会が、自主基準の「雑誌作成上の留意事項」を改訂したことが背景にあります。以来、女性誌を中心に、ブレスレット(小学館『美的』)、イタリア製ストッキング(講談社『Style』)、化粧ポーチ(双葉社JILLE』)など、様々な付録が付くようになり、読者の反応も非常に良いようです。「読者を雑誌に振り向かせる」という意味で、成功しているのではないでしょうか。雑誌の広告媒体としての役割を考えても、この規制緩和は、セグメントされたターゲットに確実に試供品を届けることを可能にした点で非常に意義があり、今後はSPツールとしての役割も大きくなっていくことが期待されます。
こういうことは割と常識かと思ってたんですが、知らない人のほうが多そうな気がしたので、メモ。


あと、製造物責任法(PL法)の施行(平成6年、1994年)で、少年漫画雑誌が針金(ホッチキス)止めではなくなって、ノリ止めの製本にみんななっちゃったり、とか。