次のような米軍の報告が出ましたが

lovelovedog2004-09-03

↓米軍ヘリ墜落現場に放射性物質…米大使館が発表(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040903i112.htm

 在日米大使館は3日、沖縄の米軍ヘリ墜落事故後の現場検証で放射能検出機を使用したと発表した。

 「低レベルの放射性同位体を含む(事故機の)回転翼安全装置と氷結探知機を探すため」としている。

 発表によると、回転翼安全装置は翼の亀裂や劣化を警告するもので、微量の放射性同位体を装てんした6個の容器が内蔵されている。

 米海兵隊の捜索の結果、このうち5個は事故現場から回収された。残り1個については「機体の燃焼で気化した可能性が高いが、エックス線撮影による照射より放射線量は少なく、人体への危険はない」としている。氷結探知機は回収された。

 米軍は事故後、日本の民間企業の協力を得て事故現場の環境影響調査を実施しており、近く分析結果を公表するとしている。

 軍事評論家の江畑謙介氏は、「放射線源を使った装置はジェットエンジンやタービンエンジン、ローター(回転翼)などに一般的に使用されており、民間機や自衛隊機でも使用されている。事故などで破壊されて飛び散ったりすると危険なので米軍が検査・回収したのではないか」としている。

(2004/9/3/22:29 読売新聞 無断転載禁止)

ちなみに、ここで使われていたガイガーカウンターは「サーモ・エレクトロン社製のガイガーカウンターエバーライン E―520」」という奴だったらしいです。
本日のダイアリーの画像に掲載してみました。
↓米軍 墜落現場で放射能測定 沖縄県も土壌汚染調査(しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-08-21/01_02.html

 米軍ヘリが墜落した沖縄国際大学沖縄県宜野湾市)の現場で、米軍がガイガーカウンター放射能の測定器)を使った調査をしていたことがわかりました。墜落機に放射性物質を搭載していた疑いがあります。

 米兵が十九日使用していた箱状のセンサー(写真)を調べたところ、サーモ・エレクトロン社製のガイガーカウンターエバーライン E―520」に酷似していることがわかったもの。

 事故直後に、同ガイガーカウンターに似た測定器で、米軍関係者が調査をしている姿も確認されています。

 劣化ウランに詳しい琉球大学理学部の矢ケ崎克馬教授(物理学)は、米軍が現場で使用していた測定器について「E―520の亜種であり、放射能の測定をしていることは間違いないと思う」と指摘。「墜落機に放射性物質を搭載していた疑いがある。もし、劣化ウランを搭載していれば、七百度で燃え上がる性質があるため、墜落時の火災で煙となって飛散した可能性がある。肺など体内に入ると、がんになる危険もあるため、墜落機に放射性物質を搭載していれば、付近住民の健康調査をおこなう必要がある」と話しています。

 沖縄県は、宜野湾市から十七日、事故現場で放射能や有毒物質による汚染のおそれがあるとの連絡を受け、十九日から事故現場の土壌調査を開始。事故現場の五カ所から合計五キログラムの土壌を採取し、県衛生環境研究所で放射能など二十六項目にわたって、汚染を調査しています。

 沖縄国際大学も、建物の崩壊や、有毒物質や放射能の汚染のおそれがあるとして、立ち入り禁止措置を那覇防衛施設局に要請。十九日夜、墜落現場を囲うフェンスを設置しました。

 本紙の取材に対し、米軍は回答をしていません。

画像つきです。
琉球大学理学部の矢ケ崎克馬教授」は、劣化ウランにはくわしくても兵器にはくわしくない(軍事評論家ではない)人なので、そういう人に聞いてみることにあまり意味があるとは思えませんが。
回転翼安全装置(ローターの部分)にストロンチウムが使われているらしいです。
↓以下のサイト参照
http://mltr.e-city.tv/faq05b.html

 【質問】
 墜落したヘリに劣化ウランは使われているか?

 【回答】
 そのような噂が流れているが,別種の放射性物質を誤認しているのではないかと思われる.

 平成7年に海上自衛隊のMH-53ヘリが墜落したときの記録では、メインローターストロンチウムが使われていたとされている。
http://www.nsc.go.jp/housya/housya20020718.pdf(37ページ)

>平成7年6月6日に海上自衛隊岩国航空基地所属の掃海ヘリコプターが相模湾沖に墜落し、
>主回転翼に装備されていた亀裂検知用密封少線源(ストロンチウム−90線源 18.5MBq 7個)
>が行方不明となった。回収作業の結果、海面から1個、海底(水深約750m)から3個の
>合計4個のみ回収された。残り3個の所在不明線源は、発見できないまま7月18日をもって捜索を終了した。

メインローター(と思われるもの)にガイガーカウンターを当ててた人、確かにいましたね。
しかしこの記事は何だったんでしょうか。
↓大学独自で環境調査 現場の土壌採取 情報閉ざす米軍に対応(琉球新報
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_08/040825eb.html

 沖国大の米軍ヘリ墜落事件対策本部(本部長・渡久地朝明学長)は25日午前、米軍側が有害物質の有無などについて情報公開しないことから、大学独自で墜落現場の環境調査に着手した。同本部関係者は「ヘリが有害物質を積んでいたか米軍は知っているはずだ。事故原因も一切連絡がない」と米軍の姿勢に怒りを示している。さらに「事故原因が不明では学生らの心理的ケアに支障が出る」と懸念する声も上がっている。

 外務省沖縄事務所によると25日午前現在、米軍から詳細な事故原因や危険物質の有無についての報告は入っていない。本紙の有害物質の有無などに関する質問に対しても、米軍は回答していない。

 この日午前10時10分ごろ、沖国大から委託を受けた調査会社の職員が墜落現場に入り、1号館(本館)の外壁に付着したすすや、現場の土壌を採取した。

 米軍は19日、沖国大の墜落現場からヘリ機体をすべて回収した。県警の現場検証、県の環境調査のための土壌標本採取後、米軍は大学側に「民間業者に委託し現場の土壌を調査したい」と申し入れたが、調査を必要とする理由は説明しなかったという。

 同大対策本部の幹部は「学生や教職員ら事故目撃者のカウンセリングの際も、事故原因によって説明が変わってくるという報告がある。事故原因の公表を求めたい」と早急な情報公開の必要性を指摘。別の幹部も「事故原因や有害物質の有無について米軍は一切説明していない。被害者として情報を求めるのは当然の権利だ」と強調した。


◇事故現場の放射能5倍 市民団体が測定
 平和市民連絡会は22日に事故現場で実施した放射能測定の結果を24日、公表した。

 調査した共同代表の平良夏芽さんによると、安全性に問題はないが、事故現場の測定値は0・029マイクロシーベルトで、周囲の数値0・006マイクロシーベルトに比べて5倍の高い数値を示している。

 平良さんは「現時点では安全な数値だったが、持ち去った土を調べるべきだ。劣化ウランα線に反応する。α線の調査をすべきだ」と語った。

劣化ウラン弾じゃなくても「周囲の数値より5倍高いぐらいの数値」は普通に出そうです。