NHK問題・少し疑問を感じる声明など

だいぶあちこちから「声明」とか「抗議」が出そろってきたので、紹介リンクしておきます。
NHK裁判 安倍晋三氏の事実歪曲発言について (←VAWW-NETジャパン)(2005.1.17)
NHK問題に関する緊急記者会見とアピール(←ASIAPRESS INTERNATIONAL)(2005.1.17)
ETV改変事件をめぐるNHKへの政治介入に対する声明(←メディア総合研究所)(2005.1.17)
NHK番組への政治介入事件の徹底究明を求める声明(←民放労連)(2005.1.18)
国際局長の談話>(←朝鮮総連)(2005.1.18)
安倍氏の地元で市民団体が要望書(←Sankei Web)(2005.1.18)※これは「要望書」そのものが公開されてなかったんで、産経新聞共同通信)の記事にリンク
これらの中で、「VAWW-NETジャパン」とか「朝鮮総連」とかは、それぞれの主張を述べるに当たっての立場があると思うので、特に反論・異論を述べても「俺の判断と少し違う」以上のものにはならないんですが、「ジャーナリストがこれではダメだろ」と思ったのは、ASIAPRESS INTERNATIONALのアピールでした。

 1月13日、NHK番組制作局の長井暁チーフ・プロデューサーがNHKの特集番組で「政治的な介入があった」ことを告発しました。
(中略)
 報道の自由は民主主義の原則です。報道現場への政治的圧力は許されないことであり、これをメディアが容認することは絶対にあってはなりません。

いやその、長井プロデューサーの「告発」が事実なのか、それを検証するのがマスコミ人やジャーナリストのすることなんじゃないでしょうか。それが確認できた上で、政治介入の是非を問題にしたり、批判したりする、という、そもそもの第一段階で、報道や情報を扱っている人間としての条件を満たしていないかたがたが、この「ASIAPRESS INTERNATIONAL」にはたくさんいるような気がしました。
マスコミ人・ジャーナリスト・報道関係者は、この事件に関わった人間・組織に対して「真相を明らかにする」「情報を公開する」ことを望む声明を、まずすべきです。一個人の、物的証拠に欠ける「告発」をもとにして、あったかなかったかの段階で食い違った証言が出ている(というより、実際にその場にいた関係者は全面的に否定している)「政治介入」を問題にするなど、取材や報道の初歩を知っている人間なら、たとえ中学生でもやらないだろうし、やっちゃいけないことだと思いますが。
それに比べると、実は民放労連の声明のほうがずっとまともです。こんな感じ。

問題の核心は、報道されている事件の真相がすべて明らかにされるかどうかにかかっている。
(中略)
NHKは外部の第三者によって構成する調査委員会をただちに発足させ、真実をすべて明らかにして視聴者に対する説明責任をまっとうするべきである。

ちょっとまた明日も、時間があったらこの話、続けます。
↓えーと、だいたい以下のところに書いてあるのと似たようなことです。
ネット新聞JANJAN用Wiki - NEWSな顔 「マスコミに圧力」NHKにお願い(←ネット新聞JANJAN用Wiki)