ネット右翼

lovelovedog2005-02-11

そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「ネット右翼」のうわさをしていました。

ブルブル。
身辺雑記/最新版(大岡みなみさんのサイトから)2005年2月10日

弁護士会館で報告集会を取材。地下の喫茶店で関係者とお茶を飲みながら1時間ほど教育談義。なぜか話題は「インターネットと右翼の若者」。途中で抜けて四谷の出版社へ。編集部の一室を拝借して、昨日と一昨日に続いてあっちこっちに電話取材攻勢。その間にも別の編集部や知人などから携帯に電話が入ってきたりして、またまた受話器を耳にあてっぱなしだ。編集長のお誘いで近くの寿司屋へ。寿司をつまみながら焼酎のお湯割りを飲む。ワサビが効いていて鼻につーんとくるが、うっ、うまーい。ここでも話題は「なぜインターネットには右翼が多いのか」だってさ。いや、僕が振ったのではなくて編集長が振ってきたんだけど、すごくタイムリーな話題でした。

ガクガクブルブル。
前にも言ったことだし、多分今後も言い続けないといけないと思うんですが、ブログとかインターネットの世界では、「右寄り」の人が特に多いということはありません。サイト5万ぐらい見た俺の感覚では、右のブログもあれば左のブログも同じぐらいあるです。右寄りの人たちが目立ってしまうのは、「2ちゃんねる」という巨大掲示板とか、右寄りな人を集める「ハブ」な(影響力の強い)右寄りサイトというものが存在するから、なんじゃないかと思います。
俺のサイトは別に右寄りじゃないと思うんですが、左寄りの人から見たら十分右寄りなんでしょうか。時事ネタの基本的な眼目は、本当はどうだったのか、について、あちこちの新聞記事や公式サイトのテキストを見て考える、というような感じなので、右も左もあまり関係ないんですが…。
↓こんな意見は参考になったです
ヘッケル博士の電脳庭園

左向きな方は、2ちゃんを忌み嫌って行かないので、2ちゃんに行く側は持っている共通認識「煽り・荒らしは華麗にスルー」が分かってないのではないか?という疑問を持ちました。

その他、2005年2月11日の記述など。
右翼・ネット右翼について少し考えるにはいい日だったかも。
むなぐるま: 日本ではリベラルブロガーのハブはないのだろうか

トラックバックを頂いた「Silly Talk」の記事のコメント欄で、左翼にしっかりした論客がいない事が問題だ、というのがあったが、論客がいない、というよりは、論点を簡潔にまとめたりする編集技術とか、レトリックを備えたハブサイトがないのではないだろうか。それに比べて、保守系のサイトは、そういう編集技術に優れたサイトが多いという印象がある。また、リベラル系のサイトを読むと、重要な論点はそこにはあると思うのだが、意外と「感性」とか「センス」とかに依拠した議論が目立つ。リベラル系の人達は自分の感性に合わない議論は拒絶しているのかなあ、という印象がある。これは、個々のサイトというよりは私のおおざっぱな印象なのだが。

リベラルな人は、普段どのようなところに出入りしているのか、情報交換の場としてどのようなところを利用しているのか、とても興味を持ちました。
阿修羅掲示板とか?
ネット右翼という「思想集団」(←児童小銃)

それにしても違和感を感じるとしたらやはり、オフラインではあまり耳にしないタイプの意見がネットにはあまりに多い、しかも方向性が揃いすぎ、というあたりでしょうか。でも普段言えないような事だからネットに書くわけで、そういう言葉が濃縮されるた形で出てくるのは匿名メディアの特性でしょう。方向性が揃っているのは「ネット右翼」が市民派左翼の落とした影みたいな存在だからで、市民派左翼の反復強迫みたいな傾向が強ければ強いほど「ネット右翼」もそうなるということでは。「ネット右翼」な人たちにしてみれば今の日本は「茶色の朝」(ASIN:4272600478)ならぬ「赤色の朝」なのです。

↓少しほのぼのする「右翼」系サイト
私は右翼であるのか?

環境運動、平和運動靖国問題イラク派遣、なにを取り上げても、サヨクが「○○しよう!」ということはない。彼らは常に「○○反対」なのである。