「クオリーメン」というバンドの話

クオリーメンのグリフィス氏死去(日刊スポーツ)

 ビートルズの前身バンド、クオリーメン創設者の1人エリック・グリフィス氏が1月29日、すい臓がんのため、英エディンバラの自宅で死去した。64歳。クオリーメンの公式サイトが報じた。

 1940年、英ウェールズ生まれ。4歳でリバプールに移る。地元の学校に在学中、ジョン・レノンらと友人になり、50年代後半に学校の名前を取ったバンド、クオリーメンを結成。レノンとともにギターを担当し、同バンドはその後、ポール・マッカートニージョージ・ハリスンらの参加を得て、60年にビートルズになった。

 グリフィス氏は58年に同バンドを離れて海軍入り。97年に再結成された同バンドで活動を再開。03年には日本公演も行い、アルバム「ソングス・ウイ・リメンバー」が発売された。

[2005/2/5/13:59]

↓公式サイトはこちらです
The Quarrymen
今日はそのバンドの話をします。と言ってもいったい誰がこんなバンドのことを知っているでしょうか。
↓とりあえず
『ザ・クオリーメン/ジョン・レノンの記憶』出版記念鼎談

押葉
この本ではポールについても面白い話があります。若い頃からポールが一番ミステリアスな存在で、結局ずっと、当時からプライベートを、あまり明かさない人みたいで。クオリーメンのメンバーも「どういうヤツだかわからない」ってみんな言ってるんですよ。徹底したエンターテイナーだなと。なんかすごいなって思いました。

野口
確かに、ポールのそういう面って浮き彫りになってますよね。クオリーメンにポールが入りたいって言った時に、ジョンがすごく警戒している感じがするじゃないですか。あれは面白かった。

押葉
何となく、(その頃のジョンが)普通でいいなって思いましたね。

斎藤
若い頃に友だち同士でバンドをやっていて、誰かもっとすごいヤツが入ってくるとどうしようか、みたいな(笑)。そういう、身近にありそうなことが実際にジョンにもあったということが、なんだか、ほっとする共感を呼びますよね。

野口
で、驚いたのが、クオリーメンが今でも活動しているってことなんですよ。

押葉
でも、ずっとやっていた訳ではないですよね。

斎藤
1997年に復活したんですね。

ということで、驚きました。で、さらに驚いたのは「ザ・ハイロウズ」と渋谷公会堂でジョイント・ライブをやってて、そのDVDが出ていたりすることです。
↓ライブ・レポートはこちら
THE HIGH-LOWS 『Puttin'on the Style』 2003.9.9(TUE) 渋谷公会堂 ライヴレポート

そして、ヒロトはクオリーメンのメンバーを1人ずつステージに呼び入れ始めた。ステージに上がってきたのは白髪、白ひげの“おじさん”・・・と言うより“元気なおじいちゃん”と言ったほうが正しいかもしれない、彼らが手を掲げ入ってくる。

検索したら俺と同じようなことをもっと早く、くわしいリンクつきで「deadman」の人が紹介してました。
クオリーメンのギター エリック・グリフィス氏死去 64歳
初期ビートルズ、というか、ビートルズがメンバー固定するまでの歴史、というのはとても面白そうなのでかなり興味を持ちました。
クオリーメンからThe Beatlesへ

借り物のギターで演奏するポールを見すぐさまジョンは彼をバンドに誘った。それからの二人は、学校をさぼってはギターの練習をした。そうしているうちにジョンは大学進学への第一関門であるOレベル検定試験に落ちたジョンは,クオリー・バンク校長の推薦でLiverpool College of Artsに入学した。ジョンのカレッジ入学は二人にとって好都合だった。というのもカレッジとポールの学校リバプール・インスティチューションは同じ建物の中にありカレッジの休憩室でふんだんに練習ができたからだ。ポールは休憩時間に一人の少年を連れてきた。それがジョージだった。 ジョンはジョージのギターの腕前に惚れ込みクオリーメンに誘った。新生クオリーメンは1958年2月に始動した。

ポール・マッカートニーは裏番長(アオレンジャー)という風情です。
↓こんなテキストも紹介してみたり。
The Band ”Music from Big Pink”評(MC/CM)

最近思うのはビートルズが「最先端」だったのはギリギリ67年までで、それもビーチ・ボーイズというかブライアンが"SMiLE"を完成させていれば『サージェント』(67年)が「最先端」であることは出来なかっただろうな、と。

ビートルズを含めた初期の、比較的単純なロックンロール・バンドが、様々な音楽の方法論(メソッド)を「模倣と引用」で組み立てていって、1970年代中期までは白亜紀の恐竜みたいに異常な進化(生物学的には間違った進化?)の方向に進んで、それをもう一度原点回帰に持ってったのが1970年代後半のパンク・ムーヴメントかなぁ、とか。
ただ、ポール・マッカートニーはいったい、何から模倣し、引用して来たのか、とても音楽的に興味があるのです。
1970年代の商業的ロックで、完成度の頂点と俺が思っているのは10ccというバンドですが、ポールが出てくるあまり成功しなかった映画『ヤァ! ブロード・ストリート』の演奏シーンに、10ccのギタリストであるエリック・スチュワートが出ていたのには少し驚いた。


一応、今回の関連書籍その他。
『ザ・クオリーメン ジョンレノンの記憶』(書籍)
『SONGS WE REMEMBER』(クオリーメンのCD)
『Puttin’on the Style』(クオリーメンとザ・ハイロウズのライブDVD)
『ヤァ!ブロード・ストリート』(音楽CD。DVDは未発売)