最近の「はてなブックマーク」から

漫棚通信ブログ版: 手塚治虫と学歴
手塚治虫が自称・公表している「大阪大学医学部卒」というのは嘘だ、という話。本当は「大阪大学附属医学専門部」らしいんですが、ほんの少し昔のことなのに、手塚自身の嘘その他の事情があって、その「学歴」はいろいろなところがわからなくなっている、とか。出身校(旧制高校)も、

共通して登場するのが旧制「浪華」高校。実は、この学校は実在しません。

とか、ジャングル大帝アトム大使の連載開始年も履歴にあわせて変えちゃうとか(そういうのは、書誌を調べればすぐわかることなんですが…)、なんかすごい人みたいです。
このテキストが掲載されている→「漫棚通信ブログ版」←というサイト(ブログ)は、古い漫画を中心に、いろいろ興味深いことが書かれています。
 
JR叩き-Sammy's blog
尼崎の列車事故に関して、報道の現場での混乱批判以外に、ぼちぼちこのような「マスコミ報道の根本問題」を語る的テキストを掲載するブログも見かけるようになりました。

マス・メディアとは不思議なものです。こうした事故は通常、時間がたつにつれ、徐々にニュースから消えていきます。このことを人々は「こうした出来事を風化させるな」と責めます。しかし、こうした非難を避けるかのように、情報の空白を埋めるように、やみくもにTOPICを掘り返し、特定の文脈の再生産に動員していく様は、見ていて気持ちのいいものではありません。

あと、こんなのとか。
あざらしサラダ:☆事実の考え方

昨今は、こうした事故や災害がある度に、被害者感情を逆なでするようなインタビューや、わずかな情報をもとにした憶測だらけの事故原因推理などに対してブログ上でマスコミ批判の声が高まります。しかし、今回の事故報道については、もしかするとこうしたネット上の声が少しは届いたのか、新聞報道に一定の変化の兆しが見られるような気もします。

↑上記のブログで引用されている、柳田邦男『事実の考え方』(新潮社)のテキストも必読です。
 
真性引き篭もり:藤代裕之はガ島通信を殺すのか?

「藤代裕之はガ島通信を殺す」のかと問われれば僕はYESと答える。しかし、この投稿の視点、ブログというものから言えばNOだ。「ガ島通信」はもう死んでいるからだ。

以下、元記者の藤代裕之氏に対するきびしい批判が書かれています。

生きているのは必死でアフィり、インターネットの質の低下に貢献している現金ブログのいくつかとエロ、あとは秋葉原ブログ。無理やりに1つ付け加えるならば、新聞社と新聞社員、新聞への誹謗中傷によってキャリアアップを成功させた藤代裕之くらいのものであろう。

なんか、ソ連を亡命したソルジェニーツィン批判しているテキストみたいな感じです。
↓→「ガ島通信」←のほうには、こんなテキストも。
ガ島通信:黒崎を名乗る人物のコメントについて
いろいろ大変そうです。
 
makolog: 「散歩の達人」は名文に支えられていた!
「名文」の具体的な例を挙げて、昔と今のサンタツのライターの、質的な違いを語っています。俺的にはさほど今のサンタツのテキストが低下したとも思えないんですが、確かに昔のほうが「遊びゴコロ」を感じさせます。そういう部分が落ちてしまった理由は、若いライターが書いたテキストに、変な添削をする人間がいるせいなのかもしれません。
 
新・読前読後:横浜元町の風格
横浜の近代文学館でやっていた「三島由紀夫記念展」と、横浜元町という町に関するレポート。この→「新・読前読後」←を知ったのは最近のことですが、落ち着いたオトナの文章で読ませる、俺のお気に入りなブログなのでした。少し古風・和風ではありますが。
 
今回は、「はてなブックマーク」に登録しているユーザーがまだ一人〜二人程度しかいないネタを選んで紹介してみました。今後も多分そういうのを紹介していくつもりです。