(少し古い)『江戸の構造改革』『マンガで読む「涙」の構造』『豪雨の前兆』『博徒の幕末維新』『映画の文法』『高松宮同妃両殿下のグランド・ハネムーン』

本日の読みたい本・おすすめ版(2004年2月あたり)。
どんな内容の本かに関しては、リンク(「」印のところ)をクリックすると分かると思います。
 
『江戸の構造改革 パックス・トクガワーナの時代』(中村彰彦/集英社/1800円)【→bk1】【→amazon
江戸は「夜明け前」などではない。日本近代の基礎となる文化やシステムが生まれ育った時代だった。江戸への造詣の深さでは人後に落ちぬ作家と国際関係史の専門家が、江戸の魅力について、心ゆくまで語り合ったおもしろ対談。
 
『マンガで読む「涙」の構造』(米沢嘉博/日本放送出版協会/680円)【→bk1】【→amazon
ジャングル大帝」「河童の三平」「ガラスの仮面」「いちご物語」「ぼくんち」「遙かなる甲子園」…誰もが泣かされた定番名作から忘れ去られた小品まで、選りすぐりの「泣けるマンガ」を紹介。大衆が求めた不幸のドラマや感動の物語を通して、娯楽として消費されてきた「悲しみ」の意味を問う、異色のマンガ論。
 
『豪雨の前兆』(関川夏央/文芸春秋/524円)【→bk1】【→amazon
明治の文豪から昭和の文士、現代の作家まで、書かれた物を通じて過去に思いを馳せるとき、不思議と現在が垣間見える。樋口一葉夏目漱石司馬遼太郎須賀敦子藤沢周平伊丹十三…。行間の一瞬から、彼らが生きた日常が浮かび上がり、鮮やかに切り取られる。名手による巧みなエセーを愉しむ二十二篇。
 
博徒の幕末維新』(高橋敏/筑摩書房/740円)【→bk1】【→amazon
嘉永六年(一八五三)六月八日深夜、伊豆七島の流刑の島新島から、七人の流人が島の名主を殺し、漁船を盗み、島抜けを敢行した。そのリーダーが、清水次郎長の敵方として知られる甲州博徒の巨魁、竹居安五郎である。奇しくもペリー提督率いる黒船が伊豆近海にあらわれた直後であり、韮山代官江川英龍も島抜けを見逃すしかなかった。この黒船来航をきっかけに、歴史の表に躍り出た博徒侠客たち。錦絵や講談・浪曲、大衆小説等でおなじみの竹居安五郎、勢力富五郎、武州石原村幸次郎、国定忠治、黒駒勝蔵、水野弥三郎らのアウトロー群像を、歴史学の手法にのっとって幕末維新史に位置付け直す、記念碑的労作。
 
『映画の文法 日本映画のショット分析』(今泉容子/彩流社/2800円)【→bk1】【→amazon
小津安二郎黒沢明をはじめとする名作日本映画のショット分析をつうじて、定着しつつある欧米の映像文法を解説するとともに、映画の“読み方”をわかりやすく説く入門書。
 
高松宮同妃両殿下のグランド・ハネムーン』(平野久美子/中央公論新社/2400円)【→bk1】【→amazon
若き侍女が持ち帰ったホテルラベルの発見から次々と明らかになる夢のような旅。