ちゃぶ台と宇宙人のネタが再び

lovelovedog2005-12-07

「アニメ」というか「特撮」ですが、こんなすごいものを「ウルトラマンマックス」でやってくれるとは。東京では12月10日朝7時30分放映予定だそうです。
hicbc.com:最強!最速!!ウルトラマンマックス:「狙われない街」対話宇宙人メトロン星人登場

ある街で不可解な事件が相次いで起きていた。
ごく普通の一般市民が突然凶暴化し、周りに危害を加えた後無気力化するのだ。
どの事件も加害者に動機がなく、犯行時の記憶が無い。警察の通報を受けて捜査に乗り出したDASHは新しい事実を突き止める。
どうやらこの街では数十年前にも似たような事件が起きているらしいのだ。
それはタバコを吸った人間が突然人を襲うというもの。今回の事件と何か関連があるのだろうか・・・。
DASHと共に捜査に当たっていた楢崎刑事は、長年の勘から携帯電話が怪しいと睨む。
そんな時、謎の黒服の男を追っていたカイトは路上でけたたましく着信音を鳴らす携帯電話を発見。
拾い上げ、恐る恐る耳に近づけるカイト。そこから聞こえてきたのは・・・!
監督:実相寺 昭雄 / 特技監督:菊地 雄一 / 脚本:小林 雄次

メトロン星人とちゃぶ台だよ。21世紀になってこのようなものを見られるとは(涙)。
せっかくなので、『ウルトラマンの東京』(実相寺昭雄ちくま文庫)(→amazon)から、関連テキストを引用しておきます。「10・和風、洋風」から。

さて、禁止されていた和風のことだが、具体的にいわれていたのは、畳の部屋はさけるというもので、何が何でも、ということではなかったのだ。前にもふれたとおり、スカイドンの結末は、緋毛氈の野点(のだて)である。でも、わたしはなんとか、和風というか、畳の部屋を出したかったのだ
そこで、「ウルトラセブン」の際に、ダンと宇宙人の対決を、畳の部屋にしたのである。中へはいって廊下までは、溝口あたりのアパートでやり、室内をセットで処理したものだ、畳の間を使った掟破りに、さんざん関係者からは文句をいわれたが、じつは局のプロデューサーが交替したばかりだったので、そのドサクサにまぎれてやったのである
画面では、さしておもしろくもない結果だったが、セットでははじめて宇宙人が畳の間に座りこんだので、いたく珍妙で、スタッフも笑いだし、仕事にならなかったことを覚えている。やらせた張本人のわたしがおかしくて、最初の”用意、スタート”は助監督にかけてもらったのだ
まぁ、撮っているほうが、現場で笑っているのだから、迫力ある対決を視聴者へとどけられるわけがない。申しわけないことをした、と反省している。

(太字は引用者=俺)
さて、今回の撮影シーンは、うまく撮れているでしょうか。
情報によると、「ここ1ヶ月ぐらいのマックスは見逃せません。セブンのタイトルパロで旧ファンの心をわしづかみです」だそうです。ああ、もっと早く知っておいたら、ビデオに取っておけたのですが。
この、『ウルトラマンの東京』(実相寺昭雄ちくま文庫)(→amazon)は、実相寺監督のとても素敵な絵も入っていていい感じです。ウルトラマン・セブン・怪奇大作戦を1960年代に、どういう場所で撮っていたか、というレトロな話が満載なのです。
しかし「メトロン星人」って「対話宇宙人」だったのか。