不況の出版業界の中で、部数を伸ばしている数少ない雑誌とは

もう数年前の、日本の景気が悪かったころから本や雑誌は売れなくて、景気が回復したら売れるようになるんじゃないかと思っていたらしいんですが、景気がよくなったらもう、本や雑誌を読む人たちは携帯の画面を見る人たちになってしまってて、相変わらずどこもかしこも雑誌は部数を減らしているわけですが、それでもインターネットや携帯に負けないで部数を伸ばしている雑誌もないわけではありません。一つだけ例を挙げると、
Myojo
以下のところに、日本の主な雑誌の2005年の部数などが出ているわけですが、
J-MAGAZINE/読者媒体データ/各誌発行部数リスト
Myojoは「趣味・教養誌」の扱いで、「印刷証明付部数」が385,000部。
過去のデータを見ることは、図書館などにいかないと難しいんですが、参考資料として、
スポニチメール | melma!(2004-02-05)

≪芸能・ジャニーズJr効果で雑誌増刷≫
アイドル誌「Myojo」3月号(集英社)が、“Jr効果”で雑誌としては異例となる増刷を行うことになった。3月号はNEWSやKAT―TUNなどジャニーズJrの特集を掲載。先月24日の発売日でいきなり全国の書店で売り切れが続出、読者や書店などからの注文が殺到したため増刷に踏み切った。発売期間が限られている雑誌では、これまで増刷はほとんど行われておらず、同誌52年の歴史の中でも初めて。集英社発行の雑誌としては、75年に「月刊PLAYBOY」の創刊号が増刷を行って以来29年ぶり。同編集部は「ジャニーズJrを取り上げた誌面の手応えはこれまでも感じていましたが、まさか増刷とは…」と驚きのコメント。「Myojo」の平均発行部数は約32万部で、今回増刷されるのは4万5000部。5日から全国の書店などに並ぶ。

この部数は正式なものではないのでフカシもあるかもしれませんが、それでも1〜2年で20%、毎年フタけたは部数を伸ばしているわけです。
で、その理由なんですが…まぁ言わなくても雑誌見ればわかると思います。Jの人たちの人気と、その雑誌でしか見られない画像その他の情報ですね。
たいていの人は知ってると思いますが、J系に関するネット上の露出の厳しさというのはかなりのもので、TVドラマの番組宣伝ページでも、画像が出たりはしなかったりするのです(たとえば新番組の→「ブスの瞳に恋してる」←出演者紹介サイトなど)。そうなると熱心なファンの人は、雑誌を買うしかないという。
ネットでタダもしくはそれに近い対価で手に入れられる「情報提供」雑誌、具体的はTV番組とかゲーム関係の雑誌は、特定の時期を除くとかなり苦戦してるし、普通の男性系週刊誌も厳しい状態ではあるので、「Myojo」の手法はちょっと雑誌作りの参考になるかもしれないですな(J系を扱うのは無理でしょうけど)。
要するに、「ネットでは見えない・手に入らないモノを売れ」ということで。