徳川夢声の海外旅行記『地球もせまいな』の引用から。50年前のパリ。


《石井運輸大臣の令嬢好子さんが、モンマルトルの裸おどりのキャバレーで、シャンソンを歌つてる、という評判》というのはなかなか生々しくて良い。その舞台を宮城道雄(!)といっしょに見に出かける(むろん宮城は聴くだけ)。石井好子は衣装を着けて歌っているが、コーラスは裸の女性だそうで、《彼女の顔に、異国的な美を感じて、毎夜のように通ってくる、パリ男があるというのだから大したものだ》とか。
徳川夢声の海外旅行記『地球もせまいな』の引用から。50年前のパリ。