『知の分類史 常識としての博物学』『インド人はなぜゼロを見つけられたか』『日本の城・封印されたミステリー ガイドブックが書かない「秘められた歴史」』

ちょっと復活してみます。
本日の読みたい本・おすすめ版(2007年1月あたり)。



★『知の分類史 常識としての博物学』(久我勝利/著/中央公論新社/798円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
分けるとは、すなわち知ること。では、古来、人々はどのように森羅万象を分類してきたのか? アリストテレスの『動物誌』やリンネ、ラマルク、フンボルト『コスモス』など、博物学の豊饒な成果。イシドルス『語源誌』、トマス・アクィナスやベーコン、そしてヘーゲル『エンチュクロペディー』まで至る百科全書の巨人たち、さらには、東洋の百科事典から図書分類、そして21世紀のIT時代の分類術……。有史以来、世界中で行われてきた分類の営みを辿りつつ、知の本質を問い直す。異色の世界史。

★『インド人はなぜゼロを見つけられたか』(門倉貴史/著/小学館/500円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
新ビジネス大陸と、いまどきインド人の素顔 21世紀に入って急速な経済成長へ転じたインド。いまや世界有数のIT大国となり、投資対象やビジネス相手として注目を集めている。しかし、ほとんどの日本人がインドの現状とインド人の本質を理解していないのではないか。インド人はなぜ数字のゼロを発見できたのか? なぜ商売上手なのか? その謎は義務教育で九九を19×19まで暗記させることにあるのか? そして今、この国では何が起きているのか? この国の素顔に、気鋭のエコノミストが迫る!

★『日本の城・封印されたミステリー ガイドブックが書かない「秘められた歴史」』(平川陽一/著/PHP研究所/620円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
外敵への備えとして、あるいは領主の威厳を示すものとして、中世から近世にかけて日本国中に建設された城。武士が権力の中枢にあった時代には、まさに動乱の歴史を象徴する建造物であり、城跡めぐりを趣味とするファンも数多い。しかし、城をとりまく歴史物語には、現代人の視点からは荒唐無稽と思われるような不思議な逸話もまた無数に残されている。怨みの井戸・化け猫伝説・開かずの間、そして落城悲話や人柱伝説に至るまで、城というスポットにそのような伝承が語り継がれるのはなぜなのか。そこに込められた過去から現在へのメッセージとは......。本書では、北海道から鹿児島までの55の城にスポットをあて、ガイドブックや歴史書が取り上げないようなエピソードを集めて、物語ふうの脚色を加えながら紹介してみた。読み物として楽しみながら、それぞれの逸話が伝えられた背景、当時の人たちの思いを感じ取っていただければ幸いである。文庫書き下ろし。