『サブカルチャー神話解体 少女・音楽・マンガ・性の変容と現在』『サブカルチャー文学論』『ネット時代10年後、新聞とテレビはこうなる』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年2月あたり)。

★『サブカルチャー神話解体 少女・音楽・マンガ・性の変容と現在』(宮台真司/著 石原英樹/著 大塚明子/著/筑摩書房/1,260円)【→bk1】【→amazon
マンガでも音楽でも、今や誰もが知る作品などほとんどない。サブカルチャー自体が細分化し、誰が何を享受しているのか見えにくい。少女カルチャーや音楽、マンガ、AVなど各種メディアの歴史をたどり、それがどういう若者に受容されたかを分析することで、こうした不透明な状況が生じるまでを明らかにする。社会の大掛かりな変容を描き出した歴史的論考。新たに「サブカルチャー神話解体序説」を付す。
サブカルチャー文学論 (朝日文庫)

サブカルチャー文学論 (朝日文庫)

★『サブカルチャー文学論』(大塚英志/著/朝日新聞社/1,470円)【→bk1】【→amazon
江藤淳が引いた「サブカルチャー/文学」の境界線。その批評精神を独自に受け継ぎ、“三島由紀夫とディズニーランド”など独自の切り口から思考する、サブカルチャーのあり得るべき可能性。文学史の見えにくい現在の文学に、明らかな系譜と判断の基準を、そしてサブカルチャーの倫理を提示する画期的論考。
ネット時代 10年後、新聞とテレビはこうなる

ネット時代 10年後、新聞とテレビはこうなる

★『ネット時代10年後、新聞とテレビはこうなる』(藤原治/著/朝日新聞社/1,470円)【→bk1】【→amazon
二〇一一年に予定されているテレビ地上波の完全デジタル化。数年後、テレビがネットにのみ込まれるや、その余波は新聞にも及び、ついには、日本のメディアはすべてネット上の仮想空間「eプラットフォーム」に吸収されていく。その時、新聞社もテレビ局も、メディア(媒体)という性格を失い、コンテンツ・プロバイダー(番組供給、記事配信)に後退せざるを得なくなる。ジャーナリズムは生き残れるのか。広告はどう変貌するのか。新しいメディアの盟主は現れるのか。著者・藤原治がリアルに描写する日本メディアの近未来。いま全マスコミ人が抱いているインターネットに対する「漠たる不安」が現実のものになる日は本当にやってくるのか。