『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』『売れるマンガ、記憶に残るマンガ』『無意味なものと不気味なもの』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年2月あたり)。

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

★『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』(太田直子/著/光文社/735円)【→bk1】【→amazon
映画の字幕翻訳は、普通の翻訳と大きく違う。俳優がしゃべっている時間内しか翻訳文を出せないので、セリフの内容を一〇〇パーセント伝えられない。いうなれば字幕は、「要約翻訳」なのである。映画字幕翻訳を始めて約二〇年、手がけた作品数は一〇〇〇本余りの著者が、外国映画翻訳の舞台裏、気になる日本語などについて綴る。
売れるマンガ、記憶に残るマンガ

売れるマンガ、記憶に残るマンガ

★『売れるマンガ、記憶に残るマンガ』(米沢嘉博/著/メディアファクトリー/1,365円)【→bk1】【→amazon
国内最大イベント“コミケ”を創り上げた男。職業でもなく趣味でもない“道”という生き方を貫き、マンガ道に殉死した米沢嘉博コミケの生の姿が見えるコミック評論集。
無意味なものと不気味なもの

無意味なものと不気味なもの

★『無意味なものと不気味なもの』(春日武彦/著/文芸春秋/1,980円)【→bk1】【→amazon
本来のメッセージとは微妙に食い違った部分においてひそやかに違和感を与え続けてきた小説たち。奇妙な方法論を用いて世界を分節してみせた物語たち。わたしの孤独感をますます深めてきた文章の数々。本書は、そのような小説について、あえて個人的な記憶や体験を織り込みつつ論じたものである。