『もうひとつのルネサンス』『『婦人公論』にみる昭和文芸史』『新聞人群像 操觚者たちの闘い』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年3月あたり)。

もうひとつのルネサンス (平凡社ライブラリー)

もうひとつのルネサンス (平凡社ライブラリー)

★『もうひとつのルネサンス』(岡田温司/著/平凡社/1,680円)【→bk1】【→amazon
レオナルドやラファエッロをはじめ綺羅星のごとく並み居るルネサンス美術の巨匠たち、彼らの登場を本書ではあえてご遠慮いただいた。かわって主役の座をしめるのは、日常生活のなかで不断に目に触れ、人びとの無意識に訴える家具絵や奉納像等々。パルナッソスの高みから降りて眺めるとき、「芸術」は「生」と出会い、様々な「におい」を発する。伝記研究、様式論、イコノロジー…美術史の終焉?従来のあらゆる分析手法を超える脱‐美術館美術。★『『婦人公論』にみる昭和文芸史』(森まゆみ/著/中央公論新社/987円)【→bk1】【→amazon
90年にわたり、世に多様な生き方を提示してきた『婦人公論』は、同時に文芸欄も賑やかだった。迫るは谷崎潤一郎松本清張有吉佐和子ら23人。昭和を生き抜いた作家達、かくありき。
新聞人群像―操觚者たちの闘い

新聞人群像―操觚者たちの闘い

★『新聞人群像 操觚者たちの闘い』(嶺隆/著/中央公論新社/2,940円)【→bk1】【→amazon
成島柳北末広鉄腸福地桜痴黒岩涙香…明治・大正期の新聞記者にみる、ジャーナリストの矜持とは、現代ジャーナリズムが失った、新聞作法とは。操觚者たちの発言と行動を通じて近代史の転換点をたどる。