『昭和の世間噺-いろイロ』『アニメビジネスがわかる』『わがアメリカ文学誌』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年7月あたり)。

★『昭和の世間噺-いろイロ』(小沢 昭一 著/晶文社/2,520円)【→amazon
小沢昭一座談〈2〉は、〈1〉の「人類学入門 お遊びと芸と」に続き、40年前に首都圏の夕刊紙『内外タイムス』で行った対談を収めました。同対談は、週に一回、昭和40年から昭和47年。その中から、「女湯を覗けば」「神宮外苑、アベック狂騒曲」といった世相から、「セックスとクスリ、十代の性」「アミタイツの熱帯魚」、そして「愛情旅館の裏表」「エロ写真の黒い組織を追う」、さらには「大人のおもちゃを売る」「天国に誘う夜のムードづくり」といった話題を満載しました。いずれも、いまとなっては、貴重な風俗であり、庶民史であります。「ああ、昭和の世間噺」です。楽しんで下さい。小沢昭一さん、絶好調です。
アニメビジネスがわかる

アニメビジネスがわかる

★『アニメビジネスがわかる』(増田 弘道 著/エヌ・ティ・ティ出版/1,890円)【→amazon
これまで明らかにされてこなかったアニメの『お金』の全貌を詳細な数字とともに解き明かす。
わがアメリカ文学誌

わがアメリカ文学誌

★『わがアメリカ文学誌』(亀井 俊介 著/岩波書店/3,570円)【→amazon
文学は基本的に、分析・批評するためのものではない。愉しんで読み、味わい、その結果、心が豊かになるためのものではないか。このような見方で長年にわたってその愉しみ方を語ってきた著者のアメリカ文学に関する随想を集大成。マーク・トウェインホイットマンメルヴィルヘンリー・ジェイムズから児童文学(ワイルダーなど)、大衆文学まで、書下ろしを含め45編を収録。好評を博した『わがアメリカ文化誌』の姉妹編。人名・書名索引を付す。