『黄色に描かれる西洋人 思想史としての西洋の人種主義』『イリヤ・カバコフ自伝 60年代-70年代、非公式の芸術』『アイビーは、永遠に眠らない 石津謙介の知られざる功績』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年10月あたり)。

黄色に描かれる西洋人―思想史としての西洋の人種主義

黄色に描かれる西洋人―思想史としての西洋の人種主義

★『黄色に描かれる西洋人 思想史としての西洋の人種主義』(北原惇/著/花伝社/1,680円)【→amazon
自らを「白人」と呼ぶ西洋の人種主義は侵略と植民地化を正当化するエゴイズム。人種をドクマ的に色で表現する西洋の人種主義に変化が現れ始めた。だが西洋という強者と同一視する心理によって西洋文明を受け入れてしまった日本では、西洋の人種主義を何の疑問もなく信じている。「新しい歴史教科書」にもそのことが端的に現れている…。パックス・アメリカーナに組み込まれた日本文化に対する警告の書。
イリヤ・カバコフ自伝

イリヤ・カバコフ自伝

★『イリヤ・カバコフ自伝 60年代-70年代、非公式の芸術』(イリヤ・カバコフ/[著] 鴻英良/訳/みすず書房/5,670円)【→amazon
友人たちがわけもなく逮捕され、どこかへ消えてしまうことの恐怖。地下芸術家たちの日常は、しかしマグマのエネルギーを培っていった。封印された未知の世界に、生命を吹き込む巨匠の証言。
アイビーは、永遠に眠らない―石津謙介の知られざる功績

アイビーは、永遠に眠らない―石津謙介の知られざる功績

★『アイビーは、永遠に眠らない 石津謙介の知られざる功績』(花房孝典/著/三五館/1,575円)【→amazon
本書は、知られざる石津謙介の素顔を交えながら、日本のカルチャー・シーンに今なお影響を与えている石津の功績を丹念に拾い上げ、分析した「石津本」の集大成となった。