昔はチョイワルがヒーローで今はチョイイコがヒーローか

 以下のものを見て考えた。
吉野家テラ豚丼 まとめ - 日々是餃子
J-CASTニュース : 吉野家、「テラ豚丼」悪ふざけアルバイト店員を処分
J-CASTニュース : マスコミの取材マナー悪さ ネットで指摘が相次ぐ
 こう、ほんのすこしだけわるいことを、ほんのすこしの人間にだけ知られるようにするのはむずかしい時代だな、とおもった。吉野家の店員はたぶん、自分のしたことがどの程度わるいことなのか、どの程度のひろさの人間にまでつたわるのか、を知らなかったんだろうな。マスコミの人も同じようなものですか。とにかく、ネットというのは十分にかわいている、とても大きな藁束なので、そのちかくでなにか情報発信するのは、火遊びをするのと似た覚悟がいるわけです。むかしならボヤにもならなかったものが、炎上爆発する、という。しかし今の世の中、(すこし)わるいことをするよりも、その(すこし)わるいことをしている人間の存在を大声で言いまわったほうがおもしろい、というのが一般の認識なんでしょうか。無名人の有名人化、というのもあるかもしれない。
 そういうのがお好きな人にいいポイントを教えてあげます。
 秋葉原駅の東口を出て、ヨドバシカメラのビルにむかう途中にある横断歩道です。
 赤信号を無視して横断している人が圧倒的にいますので、そういうのを写真にとりまくってネットで公開する、というのはどうだろう。犯罪者のプライバシーなんて知ったこっちゃないぜ、という感じです。
 ぼく個人は、そういうちいさな正義が、どこまでゆるされるのか知りたい気もちょっとしたのでした。
 まぁ、万引きや酒酔い運転は、ちょっとでも犯罪だろうなぁ。路上喫煙や赤信号無視もたぶんだめ。
 テラ豚丼はまぁ、一人でつくってだれにも見せなければ、とくになにかの犯罪になるとは思えない。会社の懲罰は受けても、社会的制裁までは行かないでしょう。これは炎上しそうなコメントテキストか。ブログ(日記)で犯罪者もしくはそれに類するものの擁護とか、それ寄りのテキストって、いかにも炎上しそうだな。そういう擬似正義はあまり好きではないけれど、たぶん好きな人は圧倒的におおいわけで、自分を社会的規範から逸脱している自慢がもっと減って欲しいとおもうところは同じです。
 日記を続けていると心配なのは、うっかりぼくも昔のチョイワル自慢なんかしたくなってしまいそう、なことではなく、新聞にのるような犯罪をしでかさない・巻き込まれないよう用心しないとな、ということです。