『文学全集の黄金時代 河出書房の1960年代』『文読む姿の西東 描かれた読書と書物史』『数と建築 古代建築技術を支えた数の世界』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年12月あたり)。

文学全集の黄金時代―河出書房の1960年代 (IZUMI BOOKS)

文学全集の黄金時代―河出書房の1960年代 (IZUMI BOOKS)

★『文学全集の黄金時代 河出書房の1960年代』(田坂憲二/著/和泉書院/1,575円)【→amazon
全集の編目や配本順の問題はもちろん、装丁、判型、定価、特価、異装版、改編版など多方面から明らかにする。内容見本、月報、チラシ、帯の紹介文、特典付録にまで幅広く目配りをし、映画との関連にも触れ、1960年代の空気を見事に再現する。
文読む姿の西東―描かれた読書と書物史

文読む姿の西東―描かれた読書と書物史

★『文読む姿の西東 描かれた読書と書物史』(田村俊作/編/慶応義塾大学出版会/2,940円)【→amazon
本を読む―。この一見ありふれた行為は、なぜ多く描かれてきたのか?さまざまな分野の第一人者が“読書の情景”を縦横に読み解き、読書する心と身体を問いなおす。文化装置としての本、文化的行為としての読書を再発見させてくれる論考10篇を収載。
数と建築―古代建築技術を支えた数の世界

数と建築―古代建築技術を支えた数の世界

★『数と建築 古代建築技術を支えた数の世界』(溝口明則/著/鹿島出版会/2,940円)【→amazon
「数学」がなかった頃の、「数」と建築との関係。ウィトルウィウス以降、再三言及されてきた比例と美を巡る議論から、古典主義、コルビュジエなどヨーロッパの伝統的視点を批判的に検討し、日本古来やアジアの建築技術との比較を試みることで、古代世界の設計技術の実相を明らかにする意欲的建築論。