子供の想像力について

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はてなブックマーク - 樺太・真岡郵便電信局事件の嘘と真実について - 愛・蔵太のすこししらべて書く日記

2008年01月27日 comzo はてな あなたの母親があなたが自分のお腹にいる間あなたの誕生を心待ちにしつつあなたを愛おしく想い、激痛に耐えながらあなたを生んだ話は殆ど嘘、という事らしいです。

 すばらしい。
 朝、クリスマス・プレゼントを手にした子供が興奮してサンタの実在を熱く語ってくれるのに匹敵する名文です。
 そういう想像力は、子供のときに大切にしていたものと同じように、大切にしたいものですが、ほとんど嘘です
 ぼくの母親がぼくについて何を考えていたのか、を美しく考える想像力は、サンタクロースを信じる力と同じぐらい否定はしませんし、それで何ら問題はないと思います。
 でも、サンタクロースはいないし、ぼくの母親がぼくについて何を考えていたのか、についてはわかるものではありません。
 さらに、美しい想像力は、憎悪しながら子供を生み、愛することなく殺してしまう親、という別の存在に関する想像力を持ち得ない、という意味において若干の貧弱さを感じます。
 そして、親に愛されない子供、子供を愛せない親、について物語を考えることは、過去の文学作品を見ると多くの例が見られるように、想像力がそういう方向に働きやすい何かがありそうです。
 まぁ、思春期の一時期を通り過ぎると、親なんてものは多分「自分に一番近い他人」というポジション以上のものにはなりにくいですな。