『世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか』『外国人が見た古き良き日本 対訳』『ナノ・ソート 現代美学…あるいは現代美術で考察するということ』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年1月あたり)。

★『世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか』(岡田芳郎/著/講談社/1,785円)【→amazon
映画館の名は「グリーン・ハウス」。レストランの名は「ル・ポットフー」。日本海の港町で、伝説の男・佐藤久一は命の炎を燃やした―。夢追い人の物語。 ★『外国人が見た古き良き日本 対訳』(内藤誠/編著/講談社インターナショナル/1,365円)【→amazon
古代のトロイアの遺跡の発見者シュリーマンは、幕末に横浜の農村を訪れ、「日本人が世界でいちばん清潔な国民であることは異論の余地がない」と印象を記しています。アメリカ初代駐日総領事ハリスは、「下田の住民はいずれも豊かではないが、それでも人々は楽しく暮らしており、世界中の労働者で彼らよりもよい生活を送っているものはない」と断言しました。本書は幕末明治期に、自然に恵まれた日本の各地を回って、各層の人たちの心に触れ、日本を愛した17人の外国人たちによる有名な見聞録と旅行記の印象的な部分を英和の対訳で掲げ、失われた時を偲びつつ、日本の心を浮き彫りにしていくものです。
ナノ・ソート―現代美学…あるいは現代美術で考察するということ

ナノ・ソート―現代美学…あるいは現代美術で考察するということ

★『ナノ・ソート 現代美学…あるいは現代美術で考察するということ』(杉田敦/著/彩流社/2,940円)【→amazon
現代の美学のために、アーティストだけでなく、間接的に関わるキュレータ、表現を受け止める監修について、そして日常生活から発言するための方法としてのアートを考える。