『出版社と書店はいかにして消えていくか 近代出版流通システムの終焉』『料理の誕生』『恋愛の昭和史』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年2月あたり)。

★『出版社と書店はいかにして消えていくか 近代出版流通システムの終焉』(小田光雄/著/論創社/2,100円)【→amazon
再販=委託制に基づく近代出版流通システムは明治期よりどのように形成され、成長したのか?多くの資料を読み解き、その歴史と現在の崩壊過程を克明にたどり、危機の構造を立体化する。
料理の誕生 (河出文庫)

料理の誕生 (河出文庫)

★『料理の誕生』(桜沢琢海/著/河出書房新社/714円)【→amazon
ルネッサンス期の画家の名、カルパッチョがなぜ二十世紀半ばに料理の名になったのか?パスタのフォークはなぜ四本歯なのか?マヨネーズやアフタヌーンティーの誕生の由来は?日本でも多くの人に親しまれている西洋料理、菓子などのルーツをさぐる、三十の「美味しい逸話」。食事の会話の素材として是非ご賞味下さい。
恋愛の昭和史 (文春文庫)

恋愛の昭和史 (文春文庫)

★『恋愛の昭和史』(小谷野敦/著/文芸春秋/630円)【→amazon
恋愛を語らせて肩を並べる者なき評論家が検証する、昭和という時代の恋愛の形。NHKのテレビドラマにおけるヒロインの婚前交渉の問題、恋愛と結婚の啓蒙家としての菊池寛瀬戸内晴美渡辺淳一の性愛小説の展開、男の貞操観念、姦通のモラル、学歴と恋愛の相関の崩壊など、恋愛観、結婚観の変化をあらゆる角度から読解。