『カンブリア爆発の謎 チェンジャンモンスターが残した進化の足跡』『中世の覚醒 アリストテレス再発見から知の革命へ』『月光に書を読む』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年4月あたり)。

カンブリア爆発の謎 ?チェンジャンモンスターが残した進化の足跡 (知りたい!サイエンス)

カンブリア爆発の謎 ?チェンジャンモンスターが残した進化の足跡 (知りたい!サイエンス)

★『カンブリア爆発の謎 チェンジャンモンスターが残した進化の足跡』(宇佐見義之/著/技術評論社/1,659円)【→amazon
ティーヴン・グールドが著した『ワンダフル・ライフ』によって、カンブリア紀のモンスターたちは一躍有名になった。グールドによればこの時代に生命は爆発的な進化を遂げたという。「カンブリア爆発」説だ。近年、中国の澄江から出土する化石によって、カンブリア紀の研究は飛躍的に進んだ。では、奇妙なモンスターたちの正体はどこまで判明したのだろう?そしてカンブリア爆発説の行方は?進化史上最大のミステリーを追う。
中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ

中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ

★『中世の覚醒 アリストテレス再発見から知の革命へ』(リチャード・E.ルーベンスタイン/[著] 小沢千重子/訳/紀伊国屋書店/3,780円)【→amazon
12世紀、イスラーム世界で受け継がれてきたアリストテレスの著作がキリスト教徒に再発見される―合理的な思考様式を備え従来の世界観を覆すその思想は、キリスト教世界に大きな衝撃を与え、信仰と理性、正統と異端をめぐって、教会と大学を論争の嵐に巻き込んでゆく。神は理性で説明できるのか?宗教と科学の調和はどこまで可能なのか?「アリストテレス革命」とも呼ぶべき、中世ヨーロッパの知の覚醒を鮮やかに描く西欧精神史。
月光に書を読む

月光に書を読む

★『月光に書を読む』(鶴ケ谷真一/著/平凡社/2,100円)【→amazon
月光に書を読んだ古人に思いを馳せ、近くは類稀なる随筆家であった岩本素白や、慎ましい人柄と博識を愛された柴田宵曲の姿を描き、人間にとっての書物の意味を考える。