そういえば建文帝ってどうなったの?(明の黒歴史)・今日のラッキーアイテムは「お祖父さんが残してくれた赤い箱」

 中国の「明」という王朝に、二世皇帝として「建文帝」というのがいるわけですよ。初代皇帝・洪武帝の孫にあたる人物で、洪武帝が長生きをしすぎたため、その子ではなく孫が後を継ぐことになったわけ。
 で、その後継者に猛然と反旗を翻して、「靖難の変」で帝位を簒奪してしまうのが、叔父の燕王朱棣(のちの永楽帝)。
 モンゴル周辺で実践をつんだ燕王軍に対し、功労のあった将軍をどんどん粛清・左遷していった建文帝の軍はかなうわけがなく、ついに首都南京にまで迫られ、王宮に火をつけられた建文帝は、そのときになって「こまったときにはこれをつかうのじゃ!」と、お祖父さん(初代皇帝)が言い残した赤い箱に手をつける。
 その中に何が入っていたか、またその後の建文帝の運命に関しては、幸田露伴の『運命』という作品と、高橋俊男の以下の本を読むとわかります(今日はもう眠たいので、また明日)

しくじった皇帝たち (ちくま文庫)

しくじった皇帝たち (ちくま文庫)

 ↑この本は前半が隋の皇帝・煬帝に関する史書への疑問、後半が幸田露伴とその作品『運命』に関する強烈な悪口になっていて、悪口好きの人は必読、という楽しい本でした。
 明日まで待てない人は、まぁいろいろネットで検索などしてみてください。
 
(追記)
 これは以下の日記に続きます。
今時建文帝を信じている奴はアホ(明の黒歴史・つづき) - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記