『雑誌よ、甦れ―「情報津波」時代のジャーナリズム』『現代映画、その歩むところに心せよ』『戦時グラフ雑誌の宣伝戦―十五年戦争下の「日本」イメージ』

また復活させてみました。
本日の読みたい本・おすすめ版(2009年2月あたり)。

雑誌よ、甦れ

雑誌よ、甦れ

★『雑誌よ、甦れ―「情報津波」時代のジャーナリズム』(高橋文夫/晶文社/1,600円)【→amazon
「月刊現代」「PLAYBOY日本版」「読売ウイークリー」「論座」など、相次ぐ雑誌の休廃刊。雑誌づくりの現場で仕事をしてきた著者が、ウェブ時代に現代の雑誌はどうあるべきか方向を示し、雑誌再生、ひいてはジャーナリズム再生の途を探る。
現代映画、その歩むところに心せよ

現代映画、その歩むところに心せよ

★『現代映画、その歩むところに心せよ』(川本三郎/晶文社/3,200円)【→amazon
2003年から2008年までに公開された、インディーズ系の日本映画、アジア映画、ハリウッド以外の欧米映画の作品評に、来日した監督へのインタヴューをあわせて、現代映画の熱い鼓動をつたえる。
戦時グラフ雑誌の宣伝戦―十五年戦争下の「日本」イメージ (越境する近代)

戦時グラフ雑誌の宣伝戦―十五年戦争下の「日本」イメージ (越境する近代)

★『戦時グラフ雑誌の宣伝戦―十五年戦争下の「日本」イメージ』(井上祐子/青弓社/3,400円)【→amazon
総力戦体制下の日本で、グラフ雑誌はその記録性・報道性とプロパガンダの狭間で何を表現したのか。「FRONT」「NIPPON」「アサヒグラフ海外版」「太陽」「SAKURA」「ジャワ・バルー」などを素材に、聖戦や大東亜共栄圏構想を視覚化しようとした宣伝戦の実態を描き出す。

読みたい本・次点。
『決定版 世界の幻獣危険FILE』(/学習研究社/476円)
  「ドラゴンクエスト」「モンスターハンター」など、数多くの作品に登場する主役クラスの幻獣100種の総イラスト付。生態・攻略法を徹底分析。
『怨霊になった天皇』(竹田恒泰/小学館/1,500円)
  「史上最恐の大魔王」と恐れられた天皇がいた。ゆえに歴代天皇は民を守るため、祈りをささげてきた。怨霊になった天皇4人、皇族7人…旧皇族が語る「天皇の怨霊史」。
『神話とファンタジーの起源』(とくなのぞみ/幻冬舎ルネッサンス/1,400円)
  神話は勝者の痛み、ファンタジーは敗者の救いだった!物語の奥深くに潜むふしぎな力にふれたとき、心にあたたかな灯がともる。隠れた謎を解く手がかり満載の解説書。
『勝谷誠彦のまだまだ知られてたまるか!』(勝谷誠彦;ムーブ!/(吹田)西日本出版社/1,200円)
  惜しまれつつも朝日放送『ムーブ!』終了。今ここに最後のヒミツを完全公開!情報番組の常識を打ち破った、お店の名前や場所は明かさず本気で食べて飲んで論評する日本一不親切なグルメコーナー。勝谷誠彦が太鼓判を押した店・人・味。モザイクの裏側に隠された名店の情報がいよいよ明らかになる。
『日本史を動かした外国人―鉄砲伝来から開国前夜まで』(武光誠/青春出版社/750円)
  本能寺の変で信長と共に戦った黒人のサムライがいた。秀吉にバテレン追放を決意させた宣教師の誤算とは?日本史上に姿を見せるいく人もの外国人の活動を通じて、江戸時代以前の日本と外国との関わりをみる。
『北海道 シネマの風景』(「北の映像ミュージアム」推進協議会編/(札幌)北海道新聞社/2,300円)
  名作のロケ地を訪ねる旅。「幸福の黄色いハンカチ」「夕陽の丘」など76作品を紹介。貴重な証言で「映画の時代」「映画の現場」がよみがえる。
『世紀の大スパイ陰謀好きの男たち』(柏原竜一/洋泉社/1,100円)
  ノルマンディー上陸作戦の真の貢献者はダブルクロスだった!コミンテルンはスパイ工場だった!なぜナチスはスパイ狩りに成功し、英国は失敗したのか?最強の情報機関(SOE)を崩壊させたのは誰か?現実のほうがフィクションより面白い!華麗で残酷なスパイの世界。
『名将の品格』(火坂雅志/日本放送出版協会/660円)
  戦国乱世は、人々が利によって動いた時代である。そんななか義という思想を唱えた上杉謙信、その一番弟子が直江兼続である。謙信から受け継いだ義の心を、しなやかに発展させた兼続は、やがて仁愛の境地に達する。NHK大河ドラマ天地人」の原作者が上杉家にみる義と愛の精神を語る。
『日本のスポーツはあぶない』(佐保豊/小学館/700円)
  「練習中に水を飲むと疲れやすくなるから飲んではいけない」「足腰を鍛えるためにウサギ跳びでグラウンドを3周しろ」部活動などで、このような指導を受けた経験はありませんか?「突き指はひっぱって治せ」「鼻血が出たら上を向いて首の後ろを叩け」「傷口は乾かしてバンソウコウを貼れ」いまでも、これらの応急手当を信じていませんか?―ハッキリ言います。これらはすべて時代遅れの迷信です。このような“迷信"が、あなたやこどもたちの命を奪うのです。
『死体の経済学』(窪田順生/小学館/720円)
  人生最後にして最大のセレモニーである葬儀。平均231万円という大金を払いながら、人は葬儀費用の内実を知らない。タダ同然のドライアイスで1日1万円、つかいまわしの祭壇で100万円取られるのはなぜ?ベールに包まれた葬儀業界のカラクリをついに明かす!さらに、死をめぐるビジネスは葬儀社だけではない。映画で話題の納棺師からチェーン展開の遺品整理屋まで、最前線を行く「おくりびと」たちを徹底ルポする。
『秘訣は官民一体 ひと皿200円の町おこし―宇都宮餃子はなぜ日本一になったか』(五十嵐幸子/小学館/700円)
  きっかけは、餃子購入額日本一という昭和62年の総務庁(現・総務省)の家計調査でした。そこに最初に注目したのは、市の職員たちでした。当時、宇都宮は、「名前が知られていない」という悩みをかかえていました。そこで、「餃子で宇都宮のPRをする」というプロジェクトが、たった5人の市の職員から始まりました。官の主導で始まった企画が民のボランティアと融合して発展していく、このプロジェクトの成功を検証すると、「町おこし」の成功のキーワードが数多く見えてきます。
『読書案内 科学に親しむ3000冊―ナノテクからブラックホールまで』(日外アソシエーツ編/日外アソシエーツ;紀伊國屋書店〔発売〕/8,500円)
  フェルマーの最終定理に挑んだ数学者たち、ファーブルの素顔、アインシュタインの真実…。最近20年間に国内で刊行された科学関連の図書をテーマごとに分類。科学・サイエンスの楽しさに溢れた図書3000冊を厳選。「事項名索引」付き。
『世界の食事おもしろ図鑑―食べて、歩いて、見た食文化 みんな、何を食べている?』(森枝卓士/PHP研究所/2,800円)
  1章 世界の人々の暮らしから(米の話1 皮も、麺も米;米の話2 ご飯は手で食べる?;米の話3 モチ米にもいろいろある;中国の小麺の話1 北麺南米(北の麺と南の米) ほか);2章 どこで何を食べていたのか?(主食の穀物は何だったのか? 米と麦などの地図;これも主食として食べられていた その他の穀物とイモなどの広がりは?;どんな動物を飼っていたのか? 家畜と乳しぼりの文化;どんなもので味をつけていた? 調味料の文化圏 ほか)
『ものがたり 東北大学の至宝』(『ものがたり 東北大学の至宝』編集委員会編/(仙台)東北大学出版会/1,500円)
  “知の迷宮"に眠る、珠玉の宝を探せ!国宝『史記』、アンモナイト化石、チベット仏教資料、植物・鉱物標本、狩野文庫…東北大学が世界に誇る、古今東西100年のコレクションをめぐる物語。
『鴎外漱石から荷風へ―nil admirariの表明と主人公達』(福多久/郁朋社/1,500円)
  明治二十三年、数え年二十九歳で『舞姫』を書いた森鴎外は、主人公太田豊太郎に、彼が留学先のドイツで「物学びせし」過程において「一種のニル、アドミラリイ」の気象を養い得たと表明させた。鴎外がこう記した二十年後の明治四十三年、『それから』を開板した夏目漱石もまた、主人公長井代助が「三十になるかならないのに既にnil admirariの域に達して仕舞った」と説明した。日本近代文学を代表する二人の主要作品の主人公に「nil admirari」の気象が醸し出されるのを表明させた意味は何だったのか。
『パノラマカー栄光の半世紀―“名古屋名物"走るパノラマ展望車』(徳田耕一/JTBパブリッシング/2,000円)
  輝く赤い光彩―パノラマカーが走った鉄路(名古屋本線;豊川線;犬山線 ほか);“パノラマ家族"の車両カタログ(7000系・7500系・7700系・7300系;「パノラマDX」8800系;「パノラマSuper」グループ);“パノラマ家族"半世紀の軌跡(7000系におけるクーラーの形式について;ND‐701型台車のこと;8800系新製に伴う台車の流用 ほか);パノラマカーが活躍した懐かしの名称列車アラカルト;あの頃の名鉄パノラマカー登場時から全盛期までの名鉄車両の動向;パノラマカー全盛期の営業制度、切符あれこれこぼれ話