「賢者は歴史に学ぶ」----ビスマルクはそんなこと言ってない!?

 有名な格言、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(ビスマルク)について。
 以下のところのテキストは面白かった。
 超訳にもほどがある、という話。
経験に学ぶ者は愚者? - ラノ漫

Nur ein Idiot glaubt,aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.Ich ziehe es vor,aus den Erfahrungen anderer zu lernen,um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.
(訳)愚者は自分の経験から学んだことを疑わない。私は自らの誤りを避けるために、他人の経験から学ぶことを好む。

 ウィキペディアではこんな感じ。
オットー・フォン・ビスマルク - Wikiquote

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。(直訳)
Nur ein Idiot glaubt,aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.
Ich ziehe es vor,aus den Erfahrungen anderer zu lernen,um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.
愚者は自分の経験に学ぶと言う、私はむしろ他人の経験に学ぶのを好む。(英語版)
Fools say they learn from experience; I prefer to learn from the experience of others.

 他の人の訳。
Nur ein Idiot - flagburner’s blog(仮・別館)

愚者だけが自分の経験から学ぶべきだと信じている。私は最初から間違わないと誓ったので他人の経験から学ぶのを好む。

 ドイツ語はさっぱりなんですが、「Erfahrungen anderer(the experience of others)」=他人の経験、がどうして「歴史」という言葉に訳されたのか皆目不明です。誰が最初にその言葉をそう訳したのか
 さらに謎なのは、ビスマルクがいつ、どういう状況でその言葉を言ったのか。そもそもの出典は何なのか。
 googleで検索してもうまくわからない。
ビスマルク 愚者 - Google 検索
 誰か昔のえらい人が言った有名な言葉で、それを人生の参考にしている、みたいなブログテキストばっか。
 いや、だからビスマルク「歴史」に学べ、とは言ってませんから(多分)。
 ということで、この格言のそもそもの出典をご存知のかたは教えてください。
 以下のと同じニオイがしてきた。
引用テキストの多いぼくの日記でカエサルの「人は自分の見たいものしか見ない」という話をしてみるよ
カエサル『ガリア戦記』から引用2つ
 (追記)
 
 この件に関する一層の調査をしたテキストは、以下のところなど。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」を巡る冒険 - 煩悩是道場