『月詠』----ふるふるふるむーん

月詠 - Wikipedia
 新房昭之の『ぱにぽにだっしゅ!』作成前の作品ということで見てみる。構成・演出がだいぶ意識的になってきているな、と感じた。しかし話は基本シリアスなうえ、お約束展開&キャラが多すぎて、26話を通して見るのはけっこう大変だった。アニメの2クール分は、どんなにいい出来でも長さを感じてしまうので、1.5クールとかがあるといいと思う。
 話の内容は、日本人の血を引く吸血鬼の少女(ネコミミ属性あり)が、霊的能力を持たない(というか封じられている)カメラマンの青年といい仲になったり、城に帰るの帰らないの、みたいな流れで敵キャラが出てくる、というネタ。漫画の連載はこれを10年やったようだが、ちょっと信じられない。チビ巫女とか無口な妹とか、萌え属性を持った女性キャラが出てくるのもまぁパターン。そうでない男性・女性キャラもけっこういるので、ヒロインのツンデレ属性も含めて、アニメの記号化がまださほど進んでいない時期(過渡期)のものと判断してみる2004年の作品なのだった。