『バンブーブレード』----この話の主役はタマキでいいんだよね

 この話の主役はタマキでいいんだよね。ウィキペディアでは「コジロー先生」となっているけど。
BAMBOO BLADE - Wikipedia
 (例によって)つぶれそうなクラブ(この場合は剣道部)が、顧問の「コジロー」こと石田虎侍が、「賭け(寿司1年分食べ放題)」に釣られたことによって、ほとんど部長である千葉紀梨乃(キリノ。前向きで明るい)ほか、対抗試合でそこそこ戦えるようなメンバーの集まる部になる。男子は優等生で剣道経験者の中田勇次(ユージ)と、その友人で体型的にはギャグ型だが実はすごい底力を持つ栄花段十朗。女子は栄花段十朗(ダンくん)の公認の恋人で超美人ながら実は黒い宮崎都(ミヤミヤ)、キリノの幼馴染みでノリと落ち込みの差が大きい桑原鞘子(サヤ)、ユージが通っていた道場主の娘で剣に関しては天才的かつアニメ・特撮オタクで普段は無口な川添珠姫(タマキ)、そして最後に、勉強のために剣道を続けられない状況にあった東聡莉(アズマ)が、宮崎都の巧みな説得と脅迫によって入部し、その2+5人が話の中心になる。
 ジャンル的には萌え系アニメなんだろうけどエロ皆無。合宿で銭湯に行っても(アニメのみのオリジナル回「初合宿と初銭湯」)エロなしという徹底ぶり。ものすごく面白い。後半オリジナルの、『超剣戦隊ブレードブレイバー』というオリジナル特撮ネタを中心にした超展開と、タマキが試合に負け、不良たちのせいで部の活動停止になるかも知れなくなる、という、(ある種おなじみの)鬱展開もたまらねぇ。
 パンクした自転車を押しながら、川端をユージとタマキが会話をするシーンは、アニメ至上屈指の名シーンだと思う。
 『けいおん!』見て最近の女子高生アニメに興味を持った人には『バンブーブレード』はいいかもですな。おいらは次に同じ倉田英之が脚本書いてる『ガン×ソード』を見ることにします。
 『バンブーブレード』見たら、『武士道シックスティーン』(誉田哲也)再読したくなった。剣道オタク少女と、のんびり系(川原泉の漫画系)少女の剣道ばなし。本屋大賞にノミネートされていないのが許せないぐらいの名作。しかし『エイティーン』まで出ているとは知らなかったな。
 しかし、白鳥鈴音人形劇場と同じ人がタマちゃんの声をやっているのか。
 最後に、川添珠姫(タマちゃん)の抱き枕があって、しかもイラストはスクール水着、\15000で売っているのに絶望した。