『ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国』ほか

今週の読みたい本・おすすめ版。
 

ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国 (岩波新書)

ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国 (岩波新書)

★『ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国』(田中克彦/岩波書店/819円)【→amazon
一九三九年のノモンハン戦争は、かいらい国家満洲国とモンゴル人民共和国の国境をめぐる悲惨な戦闘の後、双方それぞれに二万人の犠牲をはらって終結した。誰のため、何のために?第二次大戦後、満洲国は消滅して中国東北部となり、モンゴルはソ連の崩壊とともに独立をまっとうした。現在につながる民族と国家の問題に迫った最新の研究。
 
ハプスブルク三都物語 - ウィーン、プラハ、ブダペスト (中公新書)

ハプスブルク三都物語 - ウィーン、プラハ、ブダペスト (中公新書)

★『ハプスブルク三都物語 ウィーン、プラハブダペスト』(河野純一/中央公論新社/819円)【→amazon
ハプスブルク帝国は美しい都を残した。ウィーン、ブダペストドナウ川と、プラハモルダウ川と、町はそれぞれの物語を紡いできた。本書では、教会、宮殿、二十世紀の名建築を訪ね、モーツァルトシュトラウスたち音楽家の足跡を辿っていく。そこには、すぐれた審美眼で芸術を庇護し続けた名門王家の歴史と、帝国の栄華を体現する華麗なる文化が今も息づいている。路地裏やカフェを含め、都の今を伝えるカラー口絵収載。
 
幕末維新 消された歴史

幕末維新 消された歴史

★『幕末維新消された歴史 武士の言い分江戸っ子の言い分』(安藤優一郎/日本経済新聞出版社/1890円)【→amazon
開国の外圧と幕府権威の失墜。しかし台頭する薩長両藩は倒幕派ではなく、西郷・大久保らは孤立を深めていた。大政奉還から王政復古、戊辰戦争まで、わずか数年間の体制変革劇に果たして“英雄”はいたのか。気鋭の歴史家が浮かび上がらせる、敗者から見た幕末維新の実像。
 
メッテルニヒ

メッテルニヒ

★『メッテルニヒ 危機と混迷を乗り切った保守政治家』(塚本哲也/文芸春秋/3150円)【→amazon
ナポレオンを打倒し、華麗なウィーン会議の成功から、革命による追放・亡命・流浪まで。革命とナショナリズムに立ち向かった名宰相。ナポレオンをはじめとする好敵手たち―アレクサンドル、タレイラン、カッスルリー、ウエリントン、バーク、ゲーテ、ディズレーリ、マルクス…との「死闘」「策略」「友情」の数々。ハプスブルク三部作『エリザベート』『マリー・ルイーゼ』完結。
 
井沢元彦の戦乱の日本史

井沢元彦の戦乱の日本史

★『井沢元彦の戦乱の日本史』(井沢元彦/小学館/1365円)【→amazon
戦術、人間真理を検証。歴史の「常識」を覆し、戦乱に隠された真実に迫る!歴史上名高い「戦乱」を、井沢史観が斬る。
 
江戸「トンデモ殿さま」列伝 (PHP文庫)

江戸「トンデモ殿さま」列伝 (PHP文庫)

★『江戸「トンデモ殿さま」列伝−贅沢三昧、家臣に逆上…34人の破天荒な行状−』(グループイストゥワールF2/PHP研究所/580円)【→amazon
江戸時代を通じて、全国には3000名を超える殿さまがいたという。現代の経営学や指南書に登場する名君も数多いが、なかには“トンデモ”な事件で歴史にその名を残した殿さまも…。本書は、乱心・刃傷・改易・お家騒動など、“時代の空気”を読めなかった藩主たちが起こした仰天の出来事を一挙紹介。当時の大名が置かれた“特殊な環境”を考えると、「殿さま家業」も楽じゃない?文庫書き下ろし。
 
上方庶民の朝から晩まで―江戸の時代のオモロい“関西” (KAWADE夢文庫)

上方庶民の朝から晩まで―江戸の時代のオモロい“関西” (KAWADE夢文庫)

★『江戸「上方庶民の朝から晩まで−江戸の時代のオモロい“関西”−』(歴史の謎を探る会/河出書房新社/540円)【→amazon
江戸の時代、上方庶民は何を食べ、どんな遊びやオシャレを楽しんだ?独自の“気質や文化”を育んだ、歴史的・地理的背景とは?江戸っ子も舌を巻くパワーの源がわかる。