『群衆−機械のなかの難民−』ほか

今週の読みたい本・おすすめ版。
 

群衆 - 機械のなかの難民 (中公文庫)

群衆 - 機械のなかの難民 (中公文庫)

★『群衆−機械のなかの難民−』(松山巖/中央公論新社/1400円)【→amazon
二十世紀は「群衆」の時代だった。日露戦争以後、漱石、啄木、大杉栄夢野久作らが見た新しい群衆。その本質と変容を色彩豊かに描き出し、戦後大衆社会論を超克する視座を提示した画期的論考。読売文学賞(評論・伝記部門)受賞作。 

失敗の教科書。

失敗の教科書。

★『失敗の教科書。−17人の壮絶な失敗から、僕らは何を学べばいいのか?−』(宮下裕介/扶桑社/1365円)【→amazon
手塚治虫夏目漱石フロイト、シャネルから矢沢永吉安藤忠雄羽生善治オバマまで17人の偉人・有名人の「大失敗」から
失敗にどう対処すれば、人生がよりよいものになるかを前著が5万部の大ヒットになった著者が考え抜いた感動の書です。
 
スキャンダルの世界史

スキャンダルの世界史

★『スキャンダルの世界史』(海野弘/文藝春秋/3360円)(宮下裕介/扶桑社/1365円)【→amazon
ギリシア・ローマ時代から現代まで、破廉恥だからこそ、のぞきたくなる、権力とセックスにまみれた「裏世界史」。
 
世界探検全史 上 道の発見者たち

世界探検全史 上 道の発見者たち

★『世界探検全史−道の発見者たち 上』(フェリペ・フェルナンデス−アルメスト/青土社/2520円)【→amazon
先史時代から道なき道の困難に敢然と旅立った勇者が、密林の奥、大海原の果てに見出したものは何だったのか。シルクロード暗黒大陸アフリカの奥地、そしてコロンブスらの大航海まで―。辺境に離散してゆく人類の「移動」を視座に、世界史を壮大なロマンに読み換える。大胆な構想の決定版。2007年度「世界史協議会ブック賞」受賞。
 
世界探検全史 下 道の発見者たち

世界探検全史 下 道の発見者たち

★『世界探検全史−道の発見者たち 下』(フェリペ・フェルナンデス−アルメスト/青土社/2520円)【→amazon
異文化遭遇を夢見る探検者の野望、想像力、技術改良は、未踏の地に光を当て、世界地図はさらに精度を高める。キャプテン・クックに続く、西欧列強の植民地主義は、人類史に陰影をもたらした。未知を求め彷徨う情動は、地球外脱出へと開かれる。ベストセラー作家による畢生の巨編、完結。
 ★『地球環境を映す鏡 南極の科学―氷に覆われた大陸のすべて』(神沼克伊/講談社/945円)【→amazon
地球上の90.6%パーセントの氷が南極には存在している。巨大な氷の塊である「氷床」の厚さは富士山の高さを超え、隕石が大量に見つかるポイントがあったり、氷の下には“幻の巨大湖”が存在していたりする。温暖化の懸念から南極への注目度はますます高まるなか、オゾンホールが南極に現れる仕組みから基地における最新の観測方法やその生活内容まで、“現在の南極”にまつわるエピソードを網羅した一冊。
 
地図で読み解く 戦国合戦の真実

地図で読み解く 戦国合戦の真実

★『地図で読み解く戦国合戦の真実』(小和田哲男監修/小学館/2100円)【→amazon
徹底した現地取材による解説で、古戦場のめぐり方を指南。合戦時の部隊編成表や戦国時代年表、各種コラムなど、充実の内容。
 
中国の戦争宣伝の内幕―日中戦争の真実

中国の戦争宣伝の内幕―日中戦争の真実

★『中国の戦争宣伝の内幕−日中戦争の真実−』(フレデリック・ヴィンセント・ウイリアムズ/芙蓉書房出版/1680円)【→amazon
宣伝工作に巧みな蒋介石軍に対し、いかにも宣伝下手な日本人 アメリカに対するプロパガンダ作戦の巧妙さ―ラルフ・タウンゼント(『暗黒大陸中国の真実』)だけではなかった!日中戦争前後の中国、満洲、日本を取材した米人ジャーナリストがいた!日米関係の悪化を懸念しながら発言を続けたウイリアムズが訴える真実とは?―。