『人形のBWH』ほか
今週の読みたい本・おすすめ版。
1週間に14冊紹介(当分)。
- 作者: 丸谷才一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/11/26
- メディア: 単行本
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「ミシュラン東京版」への決定的批判から直木賞とっておきの秘話まで、愉楽のエッセイ集。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/19
- メディア: 単行本
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「歌謡曲の巨人」と「昭和」の壮大な物語。直木賞作家・重松清が久々の「ノンフィクション作品」としてがっぷり取り組んだのは阿久悠の生涯だった。ピンク・レディー、森昌子、西城秀樹などへの取材も圧巻。
- 作者: 権田萬治
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/11/12
- メディア: 単行本
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「天城越え」から、「神々の乱心」まで、「点と線」から、「昭和史発掘」まで。ミステリー評論のベテランが読み解いた清張文学のエッセンス。初心者も、愛読者も、必読の一冊。
- 作者: 青山南,長崎訓子
- 出版社/メーカー: アクセス・パブリッシング
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読んで旅するか、旅して読むか。メルヴィル『白鯨』、ミラー『北回帰線』、ケルアック『オン・ザ・ロード』、シェパード『モーテル・クロニクルズ』、チャトウィン『パタゴニア』・・・アメリカ文学を読むことは、旅をすることと同じだ。18世紀から現代文学の最前線まで、旅する名著126タイトルを厳選し、抜粋とともに味わう。
- 作者: 廣野由美子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: 新書
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読者を謎解きに導く巧みなプロット。犯罪にいたる人間心理への緻密な洞察。一九世紀前半ごろ誕生した探偵小説は、文学に共通する「人間を描く」というテーマに鋭く迫る試みでもある。ディケンズ、コリンズ、ドイル、チェスタトン、クリスティーなどの、代表的な英国ミステリー作品を取り上げ、探偵小説の系譜、作品の魅力などを読み解く。
- 作者: 立野正裕
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2009/10/01
- メディア: 単行本
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シェイクスピア『ヘンリー四世』他、ディケンズ『二都物語』、H・G・ウェルズ『タイム・マシン』、ジョイス『ユリシーズ』、オーウェル『1984年』etc.精選74作品を紹介。古典から歴史的大作・重要基本作品で教養がつく。
清水正・ドストエフスキー論全集 (4) 手塚治虫版『罪と罰』を読む
- 作者: 清水正
- 出版社/メーカー: D文学研究会
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: 単行本
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マンガ『罪と罰』を徹底検証することで、手塚治虫の深奥に密む虚無を剔抉する。今ここに、清水正のドフトエフスキー論の虚無が明らかになる。
- 作者: 藤原正彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: 単行本
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女子大生vs.藤原教授。『武士道』『福翁自伝』『逝きし世の面影』『きけわだつみのこえ』等を巡り、時に激論!時に人生相談?時に脱線&爆笑。白熱の「読書ゼミ」全公開。
ウィトゲンシュタイン―ネクタイをしない哲学者 (哲学の現代を読む)
- 作者: 中村昇
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2009/11/01
- メディア: 単行本
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考えるな、見よ!ここまで親しみやすく語られた彼の哲学があったろうか。かけがえのない日常の「場」でこそ、言語ゲームは繰り広げられる。「カジュアルの極北」を目指す新たなウィトゲンシュタインが、レヴィナスやソシュールとスリリングに遭遇し、「語りえないもの」へと限りなく接近していく。
- 作者: 町田和彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 大型本
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世界には、5000から7000の言語があるといわれる。その中から45の言語をとりあげ、優美な文字、かわいらしい文字、不思議な文字など、さまざまな文字と、それを書き、話す人々の世界を紹介。
- 作者: 鈴木貞美
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/12/15
- メディア: 新書
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戦後の民主主義思想は、第二次世界大戦へと至る過程を帝国主義侵略戦争と規定し、断罪してきた。まるでそのように規定さえすれば、すべての問題が解決するかのようにふるまってきたのだ。しかし、なぜ、その時、「近代の超克」が唱えられたのか、その内実を明らかにすることは、実質的に放棄されたままだ。「近代の超克」をめぐる評価を軸に、日本の近現代思想史を読みかえる。
日露戦争と新聞 「世界の中の日本」をどう論じたか (講談社選書メチエ)
- 作者: 片山慶隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日露戦争の時代、新聞界は黄金期を迎えていた。福澤諭吉創刊の『時事新報』、陸羯南主筆『日本』といった高級紙から伊東巳代治による『東京日日新聞』、徳富蘇峰『国民新聞』や『東京朝日新聞』など時の政府に近いもの、政治家の女性問題のようなゴシップから政府・大企業批判、リベラルな主張までを載せる『萬朝報』『二六新報』。知識人から下層階級、政府支持から社会主義者まで、多様な読者に向けた無数で雑多な新聞が、大国との戦争へと向かう日本と世界をいかに語り、論争をしたか。膨大な史料を掘り起こし、新聞が大企業化する以前の、粗野で豊かだった時代を活写する、メディア史研究の試み。
- 作者: J.G.フレイザー,James George Frazer,青江舜二郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: 文庫
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人類はいかにして火を手に入れたのか―世界のあらゆる地域、民族に伝えられた神話や伝説のなかに、文明への一歩を特徴づけるこの神秘への、人類の飽くなき問いが刻印されている。地底の神々や先祖と戦い、隠された火の秘密を盗み出すポリネシアの大胆な若者たち。火を起こす技を秘めた男を惑わして、秘密を暴くアフリカの王女。大神ゼウスから火を奪った罰として、30年間、鷲に臓腑をえぐられ続けたプロメテウスをめぐるギリシア神話―。『金枝篇』で名高い人類学者・フレイザーが、壮大な神話の数々を通して、太古の人間の精神に迫る。
- 作者: 出久根達郎
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: 単行本
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古本にはどうしてこんなに綺譚があるのだろう?本を買う人と古本屋の駆け引きはもとより、夜逃げの男女、蚯蚓屋敷の話、本の処分の悲喜劇、これこそ稀覯本かもしれないという勘違い、そして、古本を心の糧とする心温まる話。