『日本哲学小史−近代100年の20篇』ほか
今週の読みたい本・おすすめ版。
1週間に14冊紹介(当分)。
- 作者: 熊野純彦編
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/12/18
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明治初年にフィロソフィーという考え方が移入されて以降、日本哲学にはいくつものドラマが生まれた。例えば漱石や鴎外のように、文学と混淆していた黎明期、西田幾多郎が『善の研究』で日本中の青年を魅了し、田邊元や和辻哲郎が西洋の哲学者と切り結びつつ独自に思想を花ひらかせた頃、西田とはまったく異なる文体で大森荘蔵や廣松渉が哲学を語り始めた戦後…。本書によってはじめて、近代日本哲学の沃野が一望される。
- 作者: 上村忠男
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/12/18
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ヴィーコ(一六六八‐一七四四)は、学問的な世界把握にはらまれる理性主義的錯誤の危険性をことのほか鋭く認識していた、ナポリ生まれの哲学者である。大量破壊兵器、環境破壊など、ヨーロッパ的諸科学のもたらした弊害がかつてにも増して深刻味を帯びつつある今日、ヴィーコの学問批判のもつ意味は大きい。本書は『新しい学』の新訳等を完成させた碩学による、ヴィーコの学問観への透徹した案内である。詳細な文献表付。
- 作者: 新人物往来社
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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参勤交代は諸大名が自らの家格を誇示する一大ページェントであった―。薩摩藩島津家の江戸までの旅程は実に七十三日間、加賀百万石前田家の参勤費用は現在に換算すると片道だけで二億円!一方、江戸時代後期、庶民の間で伊勢参りが大流行、興味津々、江戸人が往く街道の旅―。
- 作者: 井沢元彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/01
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戦術、人間真理を検証。歴史の「常識」を覆し、戦乱に隠された真実に迫る!歴史上名高い「戦乱」を、井沢史観が斬る。
- 作者: 三谷博,並木頼寿,月脚達彦
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2009/10/31
- メディア: 単行本
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日本とその隣国に住む人々のために著された初めての東アジア近現代史。東アジアの近代に何が起こって、どんな関係を築かれてきたのか。第一線の歴史家たちによるわかりやすい叙述と、多彩なコメントから描く、初めて学ぶ人にも、学びなおす人にも最適な通史。
- 作者: 小坂文乃
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/17
- メディア: 単行本
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孫文と辛亥革命を最後まで支えた梅屋庄吉。遺言により封印されてきた驚愕の史実が甦る。
- 作者: 松井慎一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/12/18
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人格の成長を第一と考える理想主義を提唱し、昭和期の学生必読書『学生に与う』を著した思想家・河合栄治郎。彼の生涯は闘いの連続であった。中学校でのいじめにはじまり、保身に走る官僚、派閥抗争に明け暮れる大学教授、そしてファシズムに傾斜していく軍部に対し、彼は「戦闘的自由主義者」として、自らの信念を貫き通した。新発見の史料によって生涯・思想・後世への影響を詳説。いま明かされる真実の河合栄治郎とは。
- 作者: ギュンターリアー,オリヴィエファイ,G¨unter Liehr,Olivier Fa¨y,古川まり
- 出版社/メーカー: 東洋書林
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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華麗なるフランスの首都にして、世界文化の中心と讃えられる大都市パリ。実は、その造成に使われた石材は、市街の地下採石場から切り出されたものであり、その坑道は、あたかもシロアリの巣のように、都市の増殖に応じて広がっていったのである。『レ・ミゼラブル』、『オペラ座の怪人』など、多くの文学作品に登場する不気味な「地下(スーテラン)」は、12世紀の本格的な開発以来、魔の棲処、革命の闘士の抜け道、下水道、郵便網などに姿を変えながら、今なおパリジャン、パリジェンヌの足下で、その大きな口を開けているのである!パリの地下に魅せられた著者ふたりが、メトロポリスの忘れられた痕跡に潜入し、200点に迫る図版とともに、その歴史を詳説する。
- 作者: 鶴見俊輔,黒川創
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/07/17
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永遠の「不良少年」鶴見俊輔、その思想の根底をつらぬくものを語る。四〇年以上共に歩んできた黒川創を相手に、いまこそ語った言葉と証言。好評NHK教育テレビ「鶴見俊輔―戦後日本、人民の記憶」(ETV特集)での座談、その全容。
- 作者: ロバートロス,Robert Ross,石鎚優
- 出版社/メーカー: 創土社
- 発売日: 2009/12/01
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いかにして南アフリカは単一の国家になったのか?約1500年前の農業伝播から現代まで南アフリカに関する総合的かつ簡潔な歴史書。
- 作者: 塚本哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/11/12
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ナポレオンを打倒し、華麗なウィーン会議の成功から、革命による追放・亡命・流浪まで。革命とナショナリズムに立ち向かった名宰相。ナポレオンをはじめとする好敵手たち―アレクサンドル、タレイラン、カッスルリー、ウエリントン、バーク、ゲーテ、ディズレーリ、マルクス…との「死闘」「策略」「友情」の数々。ハプスブルク三部作『エリザベート』『マリー・ルイーゼ』完結。
- 作者: 秋山岳志
- 出版社/メーカー: 千早書房
- 発売日: 2009/11/16
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イギリスを旅していると、どんな町や村にも水辺があるのに気づく。それも、手の届くほど近い距離に。水路に沿ったフットパスを歩くウォーターサイド・ウォーキング、ナローボートでゆったり運河旅、物語の舞台となった水辺…。湖水地方、コッツウォルズから、スコットランド、ウェールズまで、イギリスの風景と切っても切り離せない「水辺」をキーワードに、「水路の国」の様々な表情を探る、イギリス水辺案内。
- 作者: 石川文洋
- 出版社/メーカー: 七つ森書館
- 発売日: 2009/08/01
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サイゴンのコニャックソーダは幻の酒となりました。戦場から帰ってくると、下宿で音楽を聴きながらコニャックソーダを呑み、街に出ては仲間たちと、またコニャックソーダを呑みました。これまでの人生の一番激しく生きた4年間として、酒と共に忘れることはできません。
- 作者: ボリス・マルタン,ワルデマール・アベグ,ナショナルジオグラフィック
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
- 発売日: 2009/11/26
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1905年、ひとりのドイツ人青年が世界を知る旅に出た。アメリカ、日本、朝鮮、中国、インドネシア、インド、スリランカなどを1年半かけて周遊、多くの写真を撮影した。とくに日露戦争直後に滞在した日本では、まったく異なる文化に感銘を受け、すっかり日本に魅了される。まだ世界が広かった時代、豊かな地域性を残した社会を旅した貴重な記録。大戦前の世界がいきいきとよみがる。写真117点収録。