『イサーンの旅』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日3冊紹介(当分)。
 

イサーンの旅

イサーンの旅

★『イサーンの旅』(梶原俊夫/めこん/2625円)【→amazon
おおらかでやさしいタイ人だが、ここイサーンの人たちには特にそれがきわだつ。日本での生活はなにかにつけタイトだけれど、ここではすべてがゆったり、ゆるやか。大都会や観光地では味わえないタイの原点ともいうべき雰囲気を求めて、このスロー・カントリー、イサーンでのんびりと、むしろ不便な旅を楽しみながら、新しいタイの魅力を見つけていただきたい。
 
愚行の世界史(上) - トロイアからベトナムまで (中公文庫)

愚行の世界史(上) - トロイアからベトナムまで (中公文庫)

★『愚行の世界史−トロイアからベトナムまで−上』(バーバラ・W.タックマン/中央公論新社/1250円)【→amazon
国王、大統領、政治家たちは、なぜ国民の利益と反する政策を推し進めてしまうのか。本書は史上に名高い四つの事件を詳述し、その失政の原因とメカニズムを探る。歴史とは何か、歴史とは役に立つのか、そして人間は歴史から学ぶことができるのだろうか。
 
愚行の世界史(下) - トロイアからベトナムまで (中公文庫)

愚行の世界史(下) - トロイアからベトナムまで (中公文庫)

★『愚行の世界史−トロイアからベトナムまで−下』(バーバラ・W.タックマン/中央公論新社/1300円)【→amazon
歴史家タックマンが本書で詳述するのは、トロイアの木馬の故事、プロテスタントの分離を招いたルネサンス教皇たちの堕落、アメリカという植民地を失ったイギリス議会の思い上がり、そして最後に連続五人の大統領の任期を通じて延々と続いたベトナム戦争をとりあげる。
 
チャップリンの影 ~日本人秘書 高野虎市~

チャップリンの影 ~日本人秘書 高野虎市~

★『チャップリンの影−日本人秘書高野虎市』(大野裕之/講談社/1995円)【→amazon
「コーノはすべてだ」チャップリンに18年仕えた日本人・高野虎市のことを、喜劇王はそう言って、全幅の信頼を置いた。そのチャップリンが事実上の国外追放を経て、アカデミー賞特別賞を受賞するために、20年ぶりにアメリカの地を踏んだときのこと。黒柳徹子が「私は日本から来ました」と言うと、チャップリンは「ジャパン」という言葉を聞いただけで泣き出してしまった。その涙の本当の理由とは。―チャップリン研究の第一人者である著者による“日本人秘書の秘史”。