『象虫 マイクロプレゼンス』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日3冊紹介(当分)。
 

象虫:マイクロプレゼンス―小檜山賢二写真集

象虫:マイクロプレゼンス―小檜山賢二写真集

★『象虫 マイクロプレゼンス』(小桧山賢二/出版芸術社/2940円)【→amazon
「マイクロフォトコラージュ」という著者独自の技術を用いて撮影された100種以上の象虫。想像を絶する微小昆虫の姿。
 
物質のすべては光―現代物理学が明かす、力と質量の起源

物質のすべては光―現代物理学が明かす、力と質量の起源

★『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』(フランク・ウィルチェック/早川書房/2415円)【→amazon
磁力や重力を思い出せばわかるとおり、物体のあいだに働く力はふつう、互いに離れるほど弱くなる。離れるほど引きあう力が強くなる、そんな作用を考えるなんて馬鹿げていると皆は言ったが、その「漸近的自由性」を実際に見つけた本書の著者は素粒子物理学を大きく前進させることとなった。素粒子物理学の最先端では、常識を超えた考え方が往々にして現実化する。その世界の第一人者であるウィルチェック博士が、物質の質量の起源などホットかつ根源的な話題をさまざまに盛り込んで語る本書を読むことは、理論物理学者の天才的な発想を垣間見つつ、宇宙のもっとも基礎的な階層の秘密に分け入ることにほかならない。彼が開いてみせるめくるめくヴィジョンは、「否定されたはずのエーテルに満たされ、物質と光の区別のない宇宙」だ……2004年度のノーベル物理学賞をはじめとしてさまざまな賞に輝く理論物理学者が、大胆かつユーモラスに先端科学を説く。
 
宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書)

宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書)

★『宇宙論入門−誕生から未来へ』(佐藤勝彦/岩波書店/735円)【→amazon
アインシュタイン以来約一〇〇年で、一三七億年という宇宙の歴史が明らかになってきた。その研究史は逆転につぐ逆転の連続であり、現在は暗黒エネルギーの支配という深く謎めいた状況にある。はたして謎は解けるのか?日本の第一人者が理論と観測の最前線を展望し、宇宙と人類のはるかな未来を考察する。