『西太平洋の遠洋航海者−メラネシアのニュー・ギニア諸島における、住民たちの事業と冒険の報告』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

西太平洋の遠洋航海者 (講談社学術文庫)

西太平洋の遠洋航海者 (講談社学術文庫)

★『西太平洋の遠洋航海者−メラネシアのニュー・ギニア諸島における、住民たちの事業と冒険の報告』(B.マリノフスキ/講談社/1418円)【→amazon
ソウラヴァ(首飾り)とムワリ(腕輪)をそれぞれ逆方向に贈与していく不思議な交易「クラ」。「未開社会の経済人」は、浅ましい利得の動機に衝き動かされる存在なのか?物々交換とは異なる原理がクラを駆動する。クラ交易は、魔術であり、芸術であり、人生の冒険なのだ。人類学の金字塔が示唆する「贈与する人」の知恵を探求する。
 
風俗ライター、戦場へ行く (講談社文庫)

風俗ライター、戦場へ行く (講談社文庫)

★『風俗ライター、戦場へ行く』(小野一光/講談社/730円)【→amazon
エロ本編集バイトの“ボク”は、痛く辛い失恋を忘れるために日本から逃げ出した。やがてたどり着いたタイと国境を挟む内戦中のカンボジア密入国。すっかり戦場にハマッてしまう。風俗ライターでありながら、アフガニスタンイラクなどの戦地を経ていくことで変化を遂げていった著者が、世界を鮮明に綴る。
 ★『オリエンタリズムの彼方へ−近代文化批判−』(姜尚中/岩波書店/1155円)【→amazon
オリエンタリズムとは西洋の東洋に対する文化的支配の総体を意味し、西洋という観る側の意識に存在する言説である。本書はウェーバーフーコー、サイードらの思想的な水脈によりながら、近代ヨーロッパに確立した支配のシステムを明らかにし、同時に、近代日本の知識人がどのようなアジア観を持ってナショナル・アイデンティティを創出していったかを論じる。
 
奪われる日本の森―外資が水資源を狙っている

奪われる日本の森―外資が水資源を狙っている

★『奪われる日本の森外資が水資源を狙っている−』(平野秀樹安田喜憲/新潮社/1470円)【→amazon
今、日本の水源の森が狙われている。このままでは日本の国土自体が中国人や欧米人のものになってしまうかもしれない。
 
江戸東京の庭園散歩 (楽学ブックス) (楽学ブックス―文学歴史)

江戸東京の庭園散歩 (楽学ブックス) (楽学ブックス―文学歴史)

★『江戸東京の庭園散歩』(田中昭三/JTBパブリッシング/1575円)【→amazon
江戸時代からの大名庭園をオールカラーの写真で美しくピックアップ。歴史散歩をもっと楽しめる一冊。