『エピクロスの園のマルクス』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

エピクロスの園のマルクス (叢書・ウニベルシタス)

エピクロスの園のマルクス (叢書・ウニベルシタス)

★『エピクロスの園マルクス』(フランシーヌ・マルコヴィッツ/法政大学出版局/2625円)【→amazon
思想史上、希有な継承のドラマ。若きマルクスは、“エピクロスの園”を散歩し、注釈・考察しつつ、その哲学を貫く“偏倚”(クリナメン)概念の重要性・豊饒さを発見して、哲学変革の方法と戦略を手にした―。「デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学の差異」「準備ノート」にマルクスの原点を捉える。
 
君に伝えたい本屋さんの思い出

君に伝えたい本屋さんの思い出

★『君に伝えたい本屋さんの思い出』(日販マーケティング本部/編/主婦と生活社/1500円)【→amazon
ベストセラー作家が語る「書店にはドラマがある!」書棚にずらりと並ぶ背表紙を見るだけで、胸がときめく…自分にとっての「決定的な一冊」に出会った、そのときの衝撃!―本屋さんをもっと好きになる「ちょっといい話」。
 
古書修復の愉しみ(新装版)

古書修復の愉しみ(新装版)

★『古書修復の愉しみ 新装版』(アニー・トレメル・ウィルコックス/白水社/2940円)【→amazon
触れただけでぼろぼろと崩れそうな古くて貴重な書物を丹念に修復してゆく。手仕事の技を学ぶ愉しみ、実践する喜びをいきいきと描く。
 
錯覚の科学

錯覚の科学

★『錯覚の科学−あなたの脳が大ウソをつく−』(クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ/文藝春秋/1650円)【→amazon
サブリミナル効果などというものは存在しない。いくらモーツァルトを聴いても、あなたの頭は良くならない。レイプ被害者は、なぜ別人を監獄送りにしたのか?脳トレを続けても、ボケは防止できない。「えひめ丸」を沈没させた潜水艦の艦長は、目では船が見えていたのに、脳が船を見ていなかった。徹底的な追試実験が、脳科学の通説を覆す。
 
象徴形式の形而上学―エルンスト・カッシーラー遺稿集〈第1巻〉 (叢書・ウニベルシタス)

象徴形式の形而上学―エルンスト・カッシーラー遺稿集〈第1巻〉 (叢書・ウニベルシタス)

★『象徴形式の形而上学』(エルンスト・カッシーラー/法政大学出版局/5775円)【→amazon
主著『象徴形式の哲学』(『シンボル形式の哲学』=岩波文庫)第三巻の書かれなかった「“批判的”な最終章」と第四巻の内容を指し示す草稿群を収録。狭義の哲学のみならず、倫理学、美学、宗教・文化哲学、科学論、精神史、技術論などに多くの示唆をあたえる遺稿集。