『江戸絵画の不都合な真実』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

江戸絵画の不都合な真実 (筑摩選書)

江戸絵画の不都合な真実 (筑摩選書)

★『江戸絵画の不都合な真実』(狩野博幸/筑摩書房/1890円)【→amazon
近世絵画にはまだまだ謎が潜んでいる! 若冲、芦雪、写楽など、作品を虚心に見つめ、文献資料を丹念に読み解くことで、これまで見逃されてきた「真実」を掘り起こす。
 
戦後日本漢字史 (新潮選書)

戦後日本漢字史 (新潮選書)

★『戦後日本漢字史』(阿辻哲次/新潮社/1260円)【→amazon
昭和20年、日本にやってきた占領軍は、何千という文字を使いこなさなければならない漢字を「民主主義」の障害と考え、国語のローマ字表記を提案した。その後、漢字の使用を制限した「当用漢字表」、使用の目安へと転換した「常用漢字表」を経て、29年ぶりに刷新される「改定常用漢字表」まで、「書く」文字から「打つ」文字となった変遷を辿る日本語論。
 ★『切りとれ、あの祈る手を <本>と<革命>をめぐる五つの夜話』(佐々木中/河出書房新社/2100円)【→amazon
思想界を震撼させた大著『夜戦と永遠』から二年。閉塞する思想状況の天窓を開け放つ、俊傑・佐々木中が、情報と暴力に溺れる世界を遙か踏破する。白熱の語り下ろし五夜一〇時間インタヴュー。文学、藝術、革命を貫いて鳴り響く「戦いの轟き」とは何か。
 
それぞれの東京―昭和の町に生きた作家たち

それぞれの東京―昭和の町に生きた作家たち

★『それぞれの東京 昭和の町に生きた作家たち』(川本三郎/淡交社/1680円)【→amazon
作家の足あとをたずねて「ノスタルジー都市」東京を歩く。昭和の町の記憶をたどる23篇。
 
だれも読まない―大正・昭和文学瞥見

だれも読まない―大正・昭和文学瞥見

★『だれも読まない 大正・昭和日本文学瞥見』(島本達夫/編著/アーツアンドクラフツ/2100円)【→amazon
この100年の間に書かれ、その名は高くとも、だれも読まない小説12篇。その多様な可能性に驚嘆。