『イギリスの鉄道争議と裁判−タフ・ヴェイル判決の労働史−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

★『イギリスの鉄道争議と裁判−タフ・ヴェイル判決の労働史−』(松村高夫/ミネルヴァ書房/6300円)【→amazon
会社、労働組合、裁判所などが残した史料をもとに、1901年にタフ・ヴェイル鉄道会社で起きたストライキと裁判の過程をミクロ・ヒストリーとして再現し、ソーシャリズムリベラリズムの対立・相克の諸相を明らかにする。
 ★『イギリス・ミドルクラスの世界−ハリファクス,1780−1850−』(岩間俊彦/ミネルヴァ書房/6825円)【→amazon
社会関係や社会認識が形成された18、19世紀のイギリス地域の背景とは―。著者独自の歴史データベースを駆使しつつ、地域社会、政治、公共制度に焦点を当て、イギリス社会を支えたミドルクラスの世界を描く。
 
魚食文化の系譜

魚食文化の系譜

★『魚食文化の系譜』(松浦勉・越智信也・西岡不二男・村田裕子/雄山閣/2940円)【→amazon
世界に類を見ない日本の魚食文化。食を取り巻く環境が急激に変貌しつつあるなか、日本人が美味しく食べ、健康で安定した豊かな人生を過ごすためには何をどうすべきか。
 ★『近世イギリス家族史』(米山秀/ミネルヴァ書房/6825円)【→amazon
英米の家族と日本の家族は一見よく似ている。しかし、いくつかの点で異なる。なぜそうなのか。本書はこの疑問にイギリス近世に固有な家族が存在したことから答えようとするものである。本書で示されることになるイギリス近世家族の特徴は、奉公人に対する閉鎖性と家族の賃銀収入という2点である。しかも、その近世家族の形成過程において、家族を取り巻く地域社会における人口転換や階層分化が関連していたことも明らかにされることになる。
 
近代部落史?明治から現代まで (平凡社新書)

近代部落史?明治から現代まで (平凡社新書)

★『近代部落史−明治から現代まで−』(黒川みどり/平凡社/819円)【→amazon
差別は人種主義を基軸として時代ごとに形を変え、現代まで根強く存続するに至る。部落問題から戦後日本の民主主義を問い直す。