『叛乱の六〇年代−安保闘争と全共闘運動−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

叛乱の六〇年代―安保闘争と全共闘運動

叛乱の六〇年代―安保闘争と全共闘運動

★『叛乱の六〇年代−安保闘争全共闘運動−』(長崎浩/論創社/2625円)【→amazon
安保闘争全共闘運動とはなんだったのか。同時代を駆け抜けた著者が経験や回想録としてではなく、冷静に問いなおす時代と「叛乱」の可能性。
 ★『フランス人とスペイン内戦−不干渉と宥和−』(渡辺和行/ミネルヴァ書房/4725円)【→amazon
同じ人民戦線を標榜するフランスが何故スペインに対して不干渉政策をとったのか。当時の外交政策の決定メカニズム、世論に注目して政策の変化の様子をたどる。
 ★『ブルゴーニュ国家とブリュッセル−財政をめぐる形成期近代国家と中世都市−』(藤井美男/ミネルヴァ書房/6300円)【→amazon
80年代ヨーロッパ学界に源流をもつ「近代国家の生成」の議論を基底として、財政をめぐる形成期近代国家と都市という視点から、中世後期ブルゴーニュ国家とブリュッセル財政の関係を実証的に分析する。
 
アフリカ―資本主義最後のフロンティア (新潮新書)

アフリカ―資本主義最後のフロンティア (新潮新書)

★『アフリカ−資本主義最後のフロンティア−』(「NHKスペシャル」取材班/新潮社/777円)【→amazon
いまアフリカに、世界中の熱い視線が注がれている。「大虐殺の地」ルワンダは「アフリカのシンガポール」を目標に急成長。マサイ族の生活も携帯電話の普及で一変した。タンザニアボツワナは、資源をテコに「中進国」への戦略を描く。不幸な歴史に苦しめられてきた豊かなる大地で何が起きているのか。大反響を呼んだNHKスペシャル「アフリカンドリーム」の取材チームが深層に迫る。
 ★『アメリカ労働民衆の世界−労働史と都市史の交差するところ−』(竹田有/ミネルヴァ書房/6825円)【→amazon
19世紀以降、労働と生活の場において、アメリカの労働者が直面した問題とはいかなるものであったのか。労働史と都市史の架橋を試みた本書は、強烈な反組合主義の下での労働運動の保守性・脆弱性と、階級・人種・エスニシティによる居住地の隔離・分離を解明し、労資関係と居住空間秩序のアメリカ的特質を析出する。