『夜戦と永遠−フーコー・ラカン・ルジャンドル−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル

夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル

★『夜戦と永遠−フーコーラカンルジャンドル−』(佐々木中/以文社/6930円)【→amazon
すべては情報だなどと、なんと古くさい考え方だ。圧倒的なラカンルジャンドル論を経て、決定的なフーコー論へと向かう―。現代思想の絶対的な更新を試みる、俊英による精緻かつ鮮烈なる達成。
 
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

★『敗北を抱きしめて−第二次大戦後の日本人−上』(ジョン・ダワー/岩波書店/2730円)【→amazon
一九四五年八月、焦土と化した日本に上陸した占領軍兵士がそこに見出したのは、驚くべきことに、敗者の卑屈や憎悪ではなく、平和な世界と改革への希望に満ちた民衆の姿であった…新たに増補された多数の図版と本文があいまって、占領下の複雑な可能性に満ちた空間をヴィジュアルに蘇らせる新版。
 
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人

★『敗北を抱きしめて−第二次大戦後の日本人−下』(ジョン・ダワー/岩波書店/2730円)【→amazon
敗北を抱きしめながら、日本の民衆が「上からの革命」に力強く呼応したとき、改革はすでに腐蝕し始めていた。身を寄せる天皇をかたく抱擁し、憲法を骨抜きにし、戦後民主改革の巻き戻しに道をつけて、占領軍は去った…新たに増補された多数の図版と本文があいまって、占領下の複雑な可能性に満ちた空間をヴィジュアルに蘇らせる新版。
 
土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く

土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く

★『土地の文明−地形とデータで日本の都市の謎を解く−』(竹村公太郎/PHP研究所/1575円)【→amazon
東京、大阪、京都…。11の土地の真実。土地の下部構造に着目し、その壮大な謎を解き明かす。
 
イザベラ・バードの日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

イザベラ・バードの日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

★『イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む』(宮本常一/平凡社/1260円)【→amazon
五十余年の歳月と十六万キロの旅程。日本列島の白地図にその足跡を、赤いインクで印していけば、列島はまっ赤になるといわれた、その人。西の大旅行家の名紀行をその人、宮本常一が、読む。日本民族と日本文化の基層を成す岩盤を、深く鋭く穿ちながら―。
 
海山のあいだ (中公文庫)

海山のあいだ (中公文庫)

★『海山のあいだ』(池内紀/中央公論新社/620円)【→amazon
樹木や草や水やコケや岩が陽光をつくり出す匂い……。旅するドイツ文学者による、山の香りに満ちた飄逸なエッセイ集。第十回講談社エッセイ賞受賞作。