『ローマ皇帝』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

ローマ皇帝―古代の神と王の小事典〈5〉 (大英博物館双書)

ローマ皇帝―古代の神と王の小事典〈5〉 (大英博物館双書)

★『ローマ皇帝』(ポール・ロバーツ /学芸書林/1575円)【→amazon
古代ローマ帝国の絶対的支配者、皇帝たちの群像!初代の偉大なアウグストゥスから、残酷で邪悪なカリグラ、ネロ、ドミティアヌス、帝国領土を最大にしたトラヤヌスキリスト教を国教にしたコンスタンティヌス、そして最後のロムルス・アウグストゥスに至る皇帝27人の生涯を、親しみやすいエピソードで紹介する。
 
最後の冒険家

最後の冒険家

★『最後の冒険家』(石川直樹 /集英社/1680円)【→amazon
熱気球による太平洋横断の途上で消息を絶った神田道夫との4年半。第6回開高健ノンフィクション賞受賞作。
 ★『ヒトラー戦跡紀行−いまこそ訪ねよう第三帝国の戦争遺跡−』(齋木伸生 /光人社/2310円)【→amazon
総統本営ヴォルフスシャンツェ(狼の砦)をはじめ、愛人エーファ・ブラウンと過ごしたオーベアザルツベルクの別荘、党大会の演説で聴衆を魅了したニュルンベルクの巨大建造物など、各地をめぐるウンチク満載のフォト・エッセイ。
 
近代日本の国家構想―1871‐1936 (岩波現代文庫)

近代日本の国家構想―1871‐1936 (岩波現代文庫)

★『近代日本の国家構想−1871−1936−』(坂野潤治 /岩波書店/1260円)【→amazon
近代日本の政治家や思想家は、どんな国家像を描き、それをいかに実現しようとしたのか。現代の政治状況を見据えつつ、廃藩置県から戦時体制成立までの約六五年間の政治史を、政策対立や運動史ではなく多様な政治体制構想の相剋の過程として描き出す。戦前期日本の政治を俯瞰する出色の論考。
 
儀礼の象徴性 (岩波現代文庫)

儀礼の象徴性 (岩波現代文庫)

★『儀礼の象徴性』(青木保 /岩波書店/1365円)【→amazon
タイの仏教儀礼や英女王の戴冠式などを例に、儀礼とコミュニケーション、儀礼のことば、儀礼と国家との関係を考察する。国家儀礼は国と社会の統合の中心を具体的に示す装置であることを明らかにし、境界状態、リミナリティ、コミュニタスといった概念によりながら、儀礼がいかに人間の存在にとって本質的な問題であるかを追究する。